ピレリが、F1バーレーンGPの決勝を振り返った。F1バーレーンGPの決勝では、現役王者セバスチャン・ベッテルが、3ストップ戦略でバーレーンGPを制し、ドライバーズ選手権における2位との差を10ポイントに広げた。ベッテルは、P Zero ホワイト・ミディアムタイヤで2番グリッドからスタート。そして、その後の3スティントをP Zero オレンジ・ハードタイヤで走行し、2位との差を9秒以上つけて通算28回目の優勝を果たした。
バーレーンの暑さの中、2ストップから4ストップまで多様な戦略が展開され、表彰台争いでもタイヤ戦略が重要な役割を演じた。ロータスのキミ・ライコネンが2ストップ戦略で2位を、チームメイトのロマン・グロージャンが3ストップ戦略で3位を獲得。グロージャンは、レース終盤、2ストップ戦略を採っていたフォース・インディアのポール・ディ・レスタをオーバーテイクし、2013年バーレーンGPの表彰台は昨年と同じ顔ぶれが揃った。ハードタイヤでスタートしたドライバーは、フェラーリのフェリペ・マッサ、ロータスのロマン・グロージャン、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグ、ウィリアムズのバルテリ・ボッタス、トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュ、ザウバーのエステバン・グティエレスだった。その他のドライバーは、ミディアムタイヤでスタートを切った。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「グランプリのスタートからフィニッシュまで、終始見応えある大接戦が繰り広げられました。2つのコンパウンド間の性能差が小さかったことがその要因のひとつとなっており、多様な戦略が見られました。今回の場合、レース全般を考えると、スタート時のタイヤ選択によりタイムへのアドバンテージの差はほとんどありませんでした。今年、これまでで最も高くなった気温と路面温度によって、熱によるデグラデーションの管理が課題となりました。そのため、ベストな戦略と最もスムーズなドライビングスタイルを実行したドライバーたちが報われました。フェリペ・マッサのフェラーリが装着したタイヤで発生した問題について、現在調査を行っています。サイドウォールとトレッド表面にカットを発見しており、これらのカットが生じた原因を調べています」コンパウンド毎のラップタイム上位ミディアム1.スーティル  1分37秒0702.ロズベルグ  1分37秒5883.グロージャン 1分37秒627パード1.ベッテル   1分36秒9612.アロンソ   1分37秒2043.ペレス    1分37秒913最長スティントミディアム    21周(マッサ)ハード      24周(スーティル)
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