ジャック・ドゥーハンの降格が発表された中、ピエール・ガスリーは、フラビオ・ブリアトーレがアルピーヌF1チームを「より良い状態に導く」ために「変化を恐れず取り組んでいる」と強調した。ルノー傘下の同チームは、2023年シーズン序盤に不振に陥り、それを受けて同年6月にブリアトーレがエグゼクティブ・アドバイザーとして復帰。これは、当時のルノーCEOルカ・デ・メオの判断によるものだった。
ブリアトーレは、2006年にフェルナンド・アロンソとともにチームをタイトル獲得に導いた立役者であり、その豊富な経験を背景に、現在進行中の組織再編を主導している。ウィリアムズからフランコ・コラピントを獲得したのも、その一環だ。ブリアトーレはすでに、コラピントにレースシートを用意する方針を明かしていたとされており、今回のドゥーハン降格とコラピント昇格の決定にも主導的に関与したと見られている。正式発表前、ガスリーはメディアに対し次のように語っていた。「彼は各部門から最大限を引き出すべく、非常に精力的にチームをプッシュしている。チームをより良い方向に導くために、全力で取り組んでいるよ」「彼は経験も人脈も豊富で、変化を実行できる人物。時に外部からのプレッシャーや挑戦が必要になるが、彼はそれをいとわない」「彼がチームにもたらしているものは非常に価値があると思っている」「もちろん、2〜3カ月で劇的な成果が出る世界ではない。一定の時間はかかるが、彼がチームを正しい方向に導いているのは間違いない」ピエール・ガスリー、イモラからアルピーヌで新しいチームメイトを迎える。ブリアトーレ主導で進む改革と前進イモラからはフランコ・コラピントがチームメイトとなるガスリーだが、アルピーヌで進む改革はそれだけにとどまらない。2026年のレギュレーション変更を見据え、同チームはルノー製パワーユニットの開発継続を断念し、メルセデス製カスタマーエンジンへの切り替えを決断。これもまたブリアトーレの主導によるものだ。ガスリーは、将来的なタイトル争いへの可能性を見据えつつ、チームが内部で確かな前進を遂げていると語る。「彼は、僕たちのプロセスや取り組み方に常に疑問を投げかけ、“それが本当に最善の方法なのか”と問い続けている」「もちろん、僕たちがすでに行っている素晴らしい取り組みも多いが、このスポーツは常に進化している。立ち止まって見直し、技術の進歩に追いつきながら、チームを前に進めていく必要がある」「彼はチームのスタッフとも良好に連携していて、舞台裏では確実に多くの進歩が進んでいると思う」
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