オスカー・ピアストリ、マクラーレン本社でセナの伝説マシンMP4/6をドライブ

ステアリングを握ったのはオスカー・ピアストリとランド・ノリス。湖畔を駆ける赤と白のマクラーレン・ホンダの姿がSNSで話題を呼び、投稿動画は数時間で40万回以上再生され、2万件を超える“いいね”を集めた。
マクラーレンは現在、1980年代後半以来の黄金期を迎えており、このタイミングでの“セナ追悼走行”は象徴的なものとなった。10月5日のF1シンガポールGPで2年連続となるコンストラクターズタイトルを確定させた直後で、チームにとって通算10回目の栄冠。短いオフ期間を利用し、本社で祝賀イベントを開催した。
MP4/6は1991年にセナを3度目の王者へと導いた名車で、ホンダ製V12エンジンを搭載。ピアストリがこのマシンをドライブする姿に、ファンからは「時代がつながった」と感動の声が寄せられた。
現在ピアストリはドライバーズランキング首位(336ポイント)で、今季7勝・14表彰台。僚友ノリスが2位(314ポイント)につけ、今季はすでに7度の1-2フィニッシュを達成している。1989年にアラン・プロストとセナが記録した年間10回の1-2まで、あと3回に迫っている。
エクレストンも絶賛「マックス・フェルスタッペンの次に最高のドライバー」
元F1最高責任者バーニー・エクレストンも、ピアストリの冷静な走りを高く評価している。
「彼は仕事をきっちりこなす。ミスをすればそれを認め、他人のせいにはしない。そして二度と同じミスをしないようにする。彼はマックス・フェルスタッペンの次に最高のドライバーだ」とSport.deに語った。
今季マクラーレンMCL60は、残り6戦を残してタイトルを決めるという前例のない速さを見せ、2023年のレッドブルを上回る最速記録でコンストラクターズチャンピオンを確定。
一方、レッドブルは夏以降マックス・フェルスタッペンが復調し、モンツァとバクーで連勝、シンガポールで2位を獲得するなど4戦連続表彰台を記録している。夏休み明け以降の獲得ポイントは84点で、ジョージ・ラッセル(65点)、ピアストリ(52点)、ノリス(39点)を上回っている。
マクラーレン黄金期の再現へ
セナとプロストが築いた“マクラーレン黄金期”の記憶が、再び蘇ろうとしている。ピアストリとノリスのコンビが残り6戦で1-2フィニッシュ記録を更新すれば、チーム史に新たなページを刻むことになる。
ピアストリがセナのマシンを操る光景は、伝統と未来が交わる象徴的な瞬間となった。
oscar driving senna's car around the mtc lake! pic.twitter.com/cRgf9RWDRd
— ari (@laurogeitabat) October 11, 2025
カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム