ピエール・ガスリーは、レッドブルからの降格後、トロロッソとイタリアで自分自身を取り戻していると語る。レッドブルは、夏休みに成績不振のピエール・ガスリーに代えて、アレクサンダー・アルボンを起用。ガスリーはトロロッソに降格した。過去に同じようにトロロッソへ降格したダニール・クビアトは、その後、調子を取り戻すことができず、一時はレッドブルのプログラムから外されている。
F1ベルギーGPでトロロッソのドライバーとしてメディアの前に姿をみせた際、ピエール・ガスリーは酷く落胆しているように見えた。だが、チームとの最初の4レースでピエール・ガスリーはかつてのパフォーマンスを取り戻している。「彼らが僕を歓迎してくれたことに本当に感銘を受けました」とピエール・ガスリーは Crash.net に語った。「彼らは本当に僕を快適に感じさせるために本当に頑張ってくれたし、最初のレースで最高のパフォーマンスを発揮するための最高のツールを与えてくれた」「もちろん、FP1で新しい車を発見し、最初からすぐに結果を出すのは簡単なことではなかった。彼らが本当に良くしてくれたと言わなればならない。そして、これまでのところ本当にポジティブだ」トロロッソは10か月前にピエール・ガスリーがいたチームとほぼ同じままだった。「何人か新しい人々と仕事をしているけど、少なくとも、まったく新しい環境に上陸したわけではない。彼らはまだ僕が知っている顔であり、哲学も変わっていなければ、メンタリティも同じだ。それがうまくいっている」トロロッソ・ホンダは現在コンストラクターズ選手権6位につけており、2008年のベストフィニッシュに並んでいる。「彼らは本当にプッシュしている。彼らは防衛するための大きなものを持っているので、彼らはそのポジションにいることに興奮している。全員にとってそれは多くの意味がある。余分な圧力などはない。全員が本当に僕たちがやらなけれならないことに集中していると感じる。でも、それは昨年と同じ雰囲気だ」「僕の側でも物事は変わっていない僕は常にドライバーとしての自分自身を改善しようとしているし、ドライバーとして自分がどのようにもっと良い結果を届けられるかを見ている。そこは変わっていないと思う。レッドブルでもトロロッソでも同じだ。プレッシャーが少ないとは言えない。常にレッドブルのドライバーだ。常に最高のパフォーマンスを発揮して、結果を出さなければならない」トロロッソに戻ることの利点は、ピエール・ガスリーがイタリアで多くの時間を過ごせることにある。ガスリーはイタリアにアパートを購入しており、レッドブル昇格が決まったあとも、そこを拠点にすることを考えたほどだった。「小さい頃からずっとイタリアが好きだった。カート時代は、イタリアのすべてのトラックで多くの時間を過ごす。僕もそこで多くの時間を過ごした。天気、食べ物、イタリア人が持っている情熱が好きだ。ガールフレンドもイタリアに住んでいる。ここで得られるのはファミリーの精神だけだ」近年、ピエール・ガスリーは、GP2、スーパーフォーミュラ、F1で様々国籍のスタッフと仕事をしてきた。しかし、ガスリーはトロロッソに強い思いを抱いていると語る。「メカニックとエンジニアのみんなに情熱を感じているし、そこはイタリア文化に少し似ていると感じている」とピエール・ガスリーは語る。「これまでのキャリアの中で、僕は本当に異なるグループで働いてきたと思う。毎年チームを変えなければならなかったので、フランス人、イタリア人、イギリス人、日本人と仕事をしてきた。コミニュケーション、仕事の仕方、人々と良い関係を築く方法は異なっている」「そういった異なるアプローチを見る機会があるのはとても興味深いことだ。でも、トロロッソにはよりイタリア的なメンタリティがあると思う」レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年のレッドブル・ホンダのドライバー候補としてアレクサンダー・アルボンとピエール・ガスリーの二人を評価していくと語っている。だが、ピエール・ガスリーは、トロロッソに集中しており、来年のことにはほとんど注意を払っていないと語る。「トロロッソや別のチームに切り替えるには多くのことを消化する必要がある。僕にとって重要なことは、クルマで不可能なことを求めることではない。今のクルマを客観的にみる必要がある。そのためにすべてのリファレンスをリセットする必要があった」「現時点では、トロロッソの仕事に集中している。彼らのために最高のパフォーマンスを提供し、彼らのために最高の結果をだせると確信している。現時点で僕が考えているのは、レース毎にそれを進めて、セッションごとに学ぶことだけだ。全員が最高のパフォーマンスを提供することに集中している」
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