F1は、ショーとしての要素を改善するために、ウエイトハンデの導入を含めたアイデアを検討しているという。メルセデスのお膝元であり、多くのドイツ人ドライバーが参戦しているにも関わらず、今年のF1ドイツGPは観客数が大幅に減少。Kleinen Zeitung は今週末のF1ハンガリーGPもチケット売り上げが30%落ち込んでいると報じている。
そのような状況に危機感を抱くバーニー・エクレストンは、26日(土)にハンガロリンクでF1チーム代表らとミーティングを開催。その場でF1にスパイスを加えるアイデアのひとつとして、チャンピオンシップのポジションに応じてウエイトハンデを与える“サクセスバラスト”制が挙がっているという。実際に提案された場合、おそらく多くの物議を醸した“ダブルポイント”以上に論議を呼ぶことになりそうだ。また、バーニー・エクレストンは、F1の人気向上に取り組む新たなワーキンググループを設置するととスペインの AS を含めた複数メディアが報道。同組織はかつてベネトンやルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが責任者を務め、フェラーリ、レッドブル、メルセデス、フォース・インディアが顔を揃えると報じた。フラビオ・ブリアトーレは、“クラッシュゲート”騒動の結果としてF1から追放され、後にF1活動禁止が解けてもF1とは距離を起き続けてきたが、チーム代表者会議が終わるとフラビオ・ブリアトーレが新たにアドバイザーとしてF1に戻ってくる用意が整っているとの噂がささやかれ始めた。土曜日の会議後、報道陣からフラビオ・ブリアトーレの噂について質問面されたメルセデスのトト・ヴォルフは「我々と一緒に同席する人は数名いる」とコメント。メルセデスのニキ・ラウダは、F1が複雑かつ多様なレギュレーションによって“コントロール”されすぎており、“適切なレーシング”が妨げられていると考えている。ニキ・ラウダは、現代のドライバーが最新システムによって「権利をはく奪されている」と述べ、その影響でファンが求める“カリスマ性”が不足していると述べた。また、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「チームが協力していろいろなことを話し合っている。我々に必要なのはドライバーがヒーローになれることだ。マシンは二の次だ。そうするためにドライバーたちに多くの成功を与えなければならない。ファンが自分のヒーローと触れ合えるようになるべきだ」と Sky に述べた。
全文を読む