F1ドイツGPの決勝で、脱落したタイヤでカメラマンが負傷したことを受け、F1はピットレーンの安全性の見直しへ動いている。F1ドイツGPでは、レッドブルがタイヤが不完全な状態でマーク・ウェバーを発進させたことでタイヤが脱落。10kgのタイヤがFOMのカメラマンであるポール・アレンに直撃。ポール・アレンは鎖骨の骨折などの負傷を負った。
レッドブルには3万ユーロ(約390万円)の罰金が科せられたが、F1チームの代表らは安全手順とピットレーンでの装備の見直しを求めている。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「メカニックであろうと、カメラマンであろうと、ピットレーンでの仕事が危険であることを思い出させてくれる出来事だった」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sport News にコメント。「メカニックは安全ギアとヘルメットを装着しなければならない。おそらく、同様に他の運営スタッフも安全装備を備えることを検討する時なのかもしれない」「カメラマンはアクションに近づく。彼らは素晴らしい絵を撮っているが、危険な環境だ。なので、彼らには安全装備が必要かもしれない。頭部外傷は特に難しい。検討する必要がある」ル・マン24時間では、レース中にピットレーンに立ち入るすべての人物がヘルメットとレーシングスーツを着用しなければならない。メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは、同様の安全策をF1でも考慮するべきだと語る。「幸い、我々のメンバーはタイヤを見ていたが、カメラマンはそうではなかった。メカニックは身を反らしてそれを避けることができたが、非常に嫌な場面だった」「我々が目にしたことに基準に考えなければならない。ピットレーンの全員がヘルメットを被るべきだ。すべてが再考に値する」