日産は、“ダットサン”ブランド復活第一弾モデルとなる新型車ダットサン「GO」を発表。ダットサン「GO」は、インドで2014年初頭に発売を予定している。ダットサン「GO」は、日産が2012年3月に発表した“ダットサンブランドの復活”を実現させたもの。ダットサンは、ニッサン、インフィニティに続く日産自動車の第3のブランドであり、同社の中期経営計画「日産パワー88」において重要な役割を担う。
ダットサン「GO」のお披露目にあたり、日産の社長であるカルロス・ゴーンは「本日は、日産自動車にとって、そして高成長を続ける市場のお客様とパートナーの皆さんにとって歴史的な日です。ここインドのお客さまにとっては、クルマを購入するという夢の実現に一歩近づくエキサイティングな瞬間となりました。」と述べた。5ドア前輪駆動のハッチバック「GO」は、1.2リッターのエンジンに5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、渋滞時にも、最適なレスポンスときびきびとした走りを提供。コンパクトなサイズ(全幅:1,635mm、全高:1,485mm, 全長:3,785mm)でありながら、広い全幅と長いホイールベースにより広々とした室内空間、ゆとりのあるヘッドルームやフロントシートを実現している。「GO」は、乗員5人が快適に過ごすことができ、家族での乗車に最適なクルマとなっている。また「GO」は、音楽や写真を車内で楽しみたいお客様には、スマートフォン用のモバイルドッキングステーションという非常に実用的な機能を提供。「GO」は、40万ルピー以下という魅力的な価格となる。その価格帯においては、1ランク上の商品価値を提供する。「GO」という車名には、よりハイレベルを目指しているため('GO further')、その強い気持ちに応えたいという想いが込められている。また、この新しい車名は、約100年前に日本で誕生したダットサンの最初のクルマ「脱兎号(ダットゴウ)」に着想を得ています。当時日本で自動車は、今まで自動車を所有することを夢にも思わなかった人々にモビリティをもたらした。今回復活したダットサンブランドと本日発表されたたダットサン「GO」は、その当時と同じように向上心と信頼性を兼ね備えている。ダットサンブランドの責任者であるヴァンサン・コベは、「インドやインドネシア、ロシア、南アフリカのような国で、お客様が初めてクルマの所有を検討するとき、まずその方は、クルマを買うことを夢のように感じます。その夢を実現させるためには、アクセス(入手のしやすさ)が必要であり、ブランドとの一体感がなければいけません。また、このクルマの購入のために、彼らは自分の可処分所得の大半を費やすことから、ブランドと商品に対して全幅の信頼が置けることが重要となります。Dream(夢)、Access (アクセス)、Trust(信頼)は、ダットサンブランドが体現する重要なブランド価値なのです。」と述べた。ダットサンモデルは、各市場向けに開発される予定。ダットサン「GO」は、2014年後半にインドネシア、ロシア、南アフリカで発売予定のダットサンラインナップの第1号のモデルとなる。ダットサン「GO」のデザインは、日本の日産のグローバルデザインセンターが担当したが、開発は、現地で実施。現地の市場要件、好み、ニーズに適合し、価格と供給の面で入手しやすいものになることを目指している。「GO」は、ルノー・日産アライアンスの最も新しい工場にひとつであるチェンナイ近郊のオラガダムにある工場で生産される予定。ダットサンについて日産は2012年3月、ニッサン、インフィニティに続く第3のブランドとなるダットサンブランドの復活を発表。ダットサンは、高い成長を続ける市場で将来の成功を夢見るお客さまに、クルマのある豊かな生活を提供する。ダットサンは、80年にわたる日本のクルマづくりに対する技術とこだわりを象徴しており、日産のDNAを体現する重要なブランド。ダットサンブランドのモデルは、2014年からインド、インドネシア、ロシアおよび南アフリカで販売を開始する予定となっている。ダットサンの歴史ダットサンは、約100年前の1914年に日本で作られた脱兎号(ダット自動車)に由来している。「脱兎(ダット)」というのは「超高速」という意味であるとともに、当時の出資者であった、田、青山、竹内3人のそれぞれの名前の頭文字を取って名付けられたもの。また、耐久性のある(Durable)、魅力的で(Attractive)、信頼できる(Trustworthy)のそれぞれの頭文字を取ってDATとしたと宣伝された。1933年、日産の創立者である鮎川義介は、「すべての人に自動車を」というビジョンを持ってこの事業を引き継いだ。1930年台初頭の日本の若者たちの向上心を満たす、軽量で経済的で耐久性のあるクルマは、「ダットの息子」、Datson(ダットソン)と名付けられ、後にダットサン(Datsun)となった。日本のエンジニアリングと大量生産により鮎川の夢が現実のものとなったのです。インドにおける日産日産のインドへの参入はつい最近ですが、現在、1万2,000名以上の従業員を有し、新型車の投入と販売網の拡大によりプレゼンスを拡充していく。2012年、日産は前年比11%増の約3万7,000台を販売し、2013年度は販売台数倍増を目指している。日産は、2016年までにインドで、ニッサンおよびダットサンブランドで10車種の新型車を発売し、ディーラー数も300以上に増やす予定としている。日産と、アライアンスパートナーであるルノーにとって、チェンナイは生産、開発および輸出の戦略的ハブとなっています。チェンナイ近郊オラガダムの工場は2010年に開設されました。ここには、プレス加工、車体、塗装、樹脂、組立工程の他、2つのテストトラックがあり、年間生産能力40万台を有している。
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