ニック・デ・フリースは、2023年のスクーデリア・アルファタウリでのF1デビューで成功する性格の持ち主だとフォーミュラE時代のボスであるイアン・ジェームスは語る。2020-21シーズンにメルセデスでフォーミュラEチャンピオンを獲得したニック・デ・フリースは、2023年のスクーデリア・アルファタウリのF1シートを獲得し、チームで角田裕毅とパートナーを組む。
2022年のF1イタリアGPで虫垂炎にかかったアレクサンダー・アルボンに代わってウィリアムズで1レースの代役出場を果たしたニック・デ・フリースは、9位入賞を果たすパフォーマンスでレッドブルの上層部の間で注目を集め、ピエール・ガスリーの移籍によって空いたF1シートを獲得した。チームがマクラーレンに移行する前にメルセデスでニック・デ・フリースのボスだったイアン・ジェームズは、チームと協力するデ・フリースのアプローチは、残念なF1シーズンからの挽回を目指しているスクーデリア・アルファタウリに利益をもたらすだろうと語り、具体的には“外交的な方法”で問題を解決するのを助けるというデ・フリースの姿勢を重要な資質として挙げた。ニック・デ・フリースのF1昇格についてイアン・ジェームズは「かなり当然のことだと思う」と語った。「彼はシーズン6に参加する前に我々が注目した人物であり、ドライバーとしてだけでなく、チームプレーヤーとしての彼の資質を認識していた」「彼がドライブするどのチームも、そのアプローチから恩恵を受けるだろう。彼は言うべきことを言う方法を持っており、どこを改善できるかを指摘できるが、人々の支持を得る外交的な方法でそれを行っている」 .「そして、それは特に、おそらくまだ完全なポテンシャルを実現しておらず、成長の余地があるチームに参加するドライバーにとって非常に重要な資質だ」「F1は異なるシリーズだが、彼は非常に良いポジションにいると思う。残忍であり、身を粉にして働くことになると思うが、彼の性格が彼をうまく支えてくれると思う」イアン・ジェームズは、ニック・デ・フリースの昇進は、フォーミュラ E で利用可能な人材プールの良いデモンストレーションであるとも感じちえる。ドライバーだけでなく、シリーズに関与するエンジニアやその他のスタッフの間でも同様だ。イアン・ジェームズは、ニック・デ・フリースがF1での最初のフルシーズンをどのように進めいくかを見るのを楽しみにしていると付け加えた。「彼が初シーズンを迎え、どのようにうまくやっていくかを見るのを本当に楽しみにしている」とイアン・ジェームズはコメント。「フォーミュラEにとっても大きなサクセスストーリーだと思う。ドライバー、エンジニア、コマーシャルスタッフ、メカニックなど、ここにはF1、フォーミュラE、WECなど、さまざまなシリーズ間を簡単に移動できる才能がいると常に自信を持ってきた」「そして、これは、このパドック内の才能の質が他の何よりも価値があることのさらなる証拠だ」