2015年より復帰するスズキは、ホンダとヤマハと共に、第17戦日本GPの開催地、ツインリンクもてぎで2日間のプライベートテストを実施した。スズキのテストチームは7日、ツインリンクもてぎで実施した2日間のプライベートテストを終了。開発ライダーのランディ・ド・プニエと青木宣篤が、開発車両の1000cc並列4気筒GPレーサーを走らせた。
6月17日に2015年より復帰することを発表した後、技術開発と熟成を図る目的で、カタルーニャ・サーキットとモーターランド・アラゴンでテストを実施。テストライダーに指名したド・プニエを再び日本に招集して、6日からテストを開始すると、初日は雨に見舞われたが、2日目は朝から好天候に恵まれた中、午前に2度の転倒を喫したが、午後には仕様が異なる2タイプのシャーシを検証して、今後のテストプログラムを継続するシャーシを選出した。5月23日と24日に当地で初走行を実施した際に記録したラップタイムを更新できず、1分48秒6を記録したランディ・ド・プニエは「今回のテストは天候に恵まれなかった。昨日は一日中ボックス内で待機。今日は路面温度が上昇して、すごくスリッピーになり、グリップは良くなかったけど、準備された仕様違いのシャーシから良い方向性が見つかった」とコメント。「タイヤの接地感が良く、コーナーの進入が良いから、来月のミサノでは、今回選出したシャーシを使用する。セッション終盤に雨が降り始めてしまい、ラップタイムを伸ばすことができなかったけど、全体的は満足している」スズキの開発チームのチームマネージャー、ダビデ・ブリビオは「今日は開発プログラムにおいて良い1日となりました。複数のセッティングにトライする機会となり、異なるコンディションでバイクの挙動をより良く理解することに努めました。気象状況により難しさがありましたが、準備されたシャーシから1つを選択しました。将来のテストに向けて、それを継続して使用します。その一方で、我々のエンジニアたちは今後の開発に向けて情報を収集しました」と今後の方向性が決定したことを説明した。スズキのテストチームは、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンセリで開催される第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP後に予定されている16日のオフィシャルテストに参加。当地に延滞して、18日までテストを実施する。
全文を読む