MotoGP 第6戦イタリアGPの予選は、最高気温28℃、路面温度が55℃という厳しい条件となり、Q2に進出した12選手のタイム差が0.900秒という大接戦となった。その中でダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がトップから0.424秒差の5番手、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が0.475秒差の6番手、初めてQ2進出を果たしたティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が0.707秒差の10番手という結果だった。
初日7番手スタートのダニ・ペドロサは、2日目午前中のフリー走行では、トップから1秒差に15台という大接戦の中で9番手につけてQ2進出を果たし、予選では5番手へとポジションを上げた。Q2に進出した12選手の差が0.900秒という大接戦。決勝では4戦連続表彰台と今季2勝目への期待が膨らむ。チームメートで初日13番手発進となったマルク・マルケスは、午前中に行われた3回目のフリー走行では、順調にタイムを短縮して総合2番手でQ2進出を果たす。そして、上位12台による予選では今季3度目のポールポジションへの期待が膨らんだが、タイムアタックがうまくいかず6番手だった。しかし、フリー走行ではアベレージもよく、2列目から追い上げのレースに期待される。ティト・ラバトが初のQ2進出を果たし、今季ベストの10番グリッドを獲得した。フリー走行、予選とマルケスをピタリとマーク。それが功を奏した。今大会のフリーと予選で大きな自信を獲得したラバト。決勝では今季ベストが期待される。初日トップタイムのカル・クラッチロー(LCR Honda)は、午前中3回目のセッション開始直後に転倒し、それが影響してプラクティスでは総合12番手。Q2進出を狙ったQ1ではセッション3番手に終わり、13番グリッドが確定した。好調な走りを予選グリッドにつなげられずフラストレーションをためる一日となっただけに、決勝では追い上げのレースに注目される。初日17番手のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2日目もフロントのセットアップに集中して19番手だった。予選ではタイムを出せなかったが、決勝では追い上げのレースに挑む。ダニ・ペドロサ (MotoGP 5番手)「ムジェロは、後ろに付かれやすく、ポジションを落しやすいサーキットですが、全体的にはいい結果が出せたと思います。ラップタイムはそれほど速いというわけではありません。しかし、とても暑くて、いいラップタイムを出すのが難しかったからだと思います。とにかく、昨日今日とタイヤテストに集中し、明日のタイヤ選択に向けてインフォメーションを集めました。いいペースで走るライダーが何人かいますが、僕たちは自分のマシンとタイヤに集中し、その中でベストを尽くさなければなりません。いいスタートを切って、最初の数周で力強く走り、いいペースを維持したいです」マルク・マルケス (MotoGP 6番手)「正直、今日はあまりいい予選にはなりませんでした。いくつかミスをしてしまいました。スリップストリームの計算を間違えてしまい、最後のアタックでザルコに早く追いついてしまいました。ベスト・ベストで2番目にいいタイムを出しましたが、1周で出せたタイムではありません。FP4では中古タイヤでかなり速いペースで走ることができました。これはポジティブなポイントですが、その後の予選では、フロントタイヤが少しやわらかすぎて苦戦。ベストを尽くせませんでした。全体的にセットアップは悪くありませんので、明日は正しいフロントの選択をして、表彰台争いをしたいです」ティト・ラバト (MotoGP 10番手)「今日はとてもうれしいです。プラクティスと予選で力強いパフォーマンスをみせることができました。今日は多くのことを学びました。この調子で明日も集中してレースに挑み、いい結果を残したいです。金曜日のプラクティスからここまで大きく調整をしました。そしてとても快適になりました。決勝では4列目から全力を尽くします。あまり考えすぎないように走るつもりです」カル・クラッチロー (MotoGP 13番手)「今日はポジションを12個も落としてしまい、悪い日になってしまいました。でもこうしたことは起こるものです。午前中に転倒してからマシンの力を引き出せませんでした。午前中の転倒は完全に自分のミスです。中古タイヤでコースに出て、ほかの左コーナーではプッシュできていたので、十分にタイヤが温まっていると思ってしまいました。昨日より低速で入ったにも関わらず転倒してしまい、これで一日の計画がすべて狂いました。セカンドマシンは完全に違う状態だったのであまりよくありませんでした。そのためQ1を無駄にしてしまい、Q2に進めませんでした。ミスをして、最終セクターで大きく暴れ、そこでザルコに対して0.4秒も遅れてしまいました。明日は13番手からスタートしますが、レースに向けてペースはいいです。明日は上位を目指してバトルします。トップ5は可能だと思います」ジャック・ミラー (MotoGP 19番手)「難しいレースウイークになりましたが、FP4でいい感触を見つけたような気がします。新しいフロントタイヤで一生懸命プッシュしました。Q1では前進することができました。しかし、先週のバルセロナテストに参加しなかったことで、セットアップに時間がかかっているのだと思います。金曜日と今朝のプラクティスセッションでは十分にフロントをプッシュすることができませんでした。コーナーでスライドしてしまうので、ジオメトリーをいろいろ変えてみました。クルーチーフのラモンは、レースに向けていくつかアイディアがあるようです。いずれにしても、1分47秒台に入ることができてよかったです」
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