予選、ヤマハ勢トップはファビオ・クアルタラロの6番手第2戦インドネシアからアルゼンチンへの貨物輸送が滞り、フリープラクティスは通常の金曜日から1日遅れの土曜日にスタート。Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは現地時間2日土曜日、フリープラクティス第1セッションと第2セッションに続いて予選セッションに臨んだ。
クアルタラロはQ2のタイムアタック中、ペースの遅いライダーに阻まれて6番手。モルビデリはマシン・セッティングが思うように進まず15番手となっている。WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのアンドレア・ドビツィオーゾとダリン・ビンダーはフリープラクティス第1セッションと第2セッションをそれぞれ60分間ずつ走行したあと、すぐさまQ1に挑んだ。Monster Energy Yamaha MotoGP、予選6番手と15番手を獲得インドネシアからの貨物輸送の遅れにより金曜日のセッションがすべて中止となり、土曜日はスケジュールを変更し、それぞれ60分間ずつ2回のフリープラクティス・セッションとQ1、Q2が行われた。クアルタラロはフリープラクティス第1セッション、第2セッションともに順調で、素早くペースをつかむと、さまざまなセッティングやタイヤのテストに取り組んだ。そして決勝用セッティングで走行中に4番手を獲得、難なくQ2進出を決めた。Q2ではほとんどのライダーを先に行かせてからコースイン。最初のアタックで1分38秒487を記録して3番手につけ、すぐさまピットに戻って新品タイヤに交換した。残り5分半でポールポジション獲得を目指していったが、アタック中にペースの遅いライダーに阻まれてチャンスを逸してしまう。それでも次のトライで再び勢いを取り戻し、全7ラップ中6ラップ目に1分38秒281に短縮して6番手を獲得した。トップとの差は0.593秒。一方のモルビデリはプラクティスでトップ10を獲得できず、Q1に出場した。真っ先に飛び出していくと1分40秒763を記録。さらに2回連続でタイムを更新し、1分39秒307で4位に上がってから、6分半以上を残してピットに戻って来た。2回目の走行ではさらにペースを上げ、全8ラップ中7ラップ目で1分38秒895を記録。しかし順位を上げることはできず、トップから0.304秒差の5位でセッションを終えた。この結果、決勝グリッド15番手が決定している。ドビツィオーゾとビンダーは、それぞれグリッド6列目と8列目テルマス・デ・リオ・オンダ・サーキットをYamaha YZR-M1で初めて走るドビツィオーゾにとって、走行時間の短縮は厳しい条件となったが、第1セッションでレイアウトの把握に集中し、第2セッションでは1秒近くタイムを更新した。Q1でさらに0.811秒短縮する健闘を見せたものの、Q2進出には0.415秒届かず。第3戦決勝をグリッド6列目からスタートすることとなった。チームメイトのビンダーも急速に進化を遂げた。第1セッションを慎重にスタートしたあと、第2セッションでは終盤で転倒があり0.215秒の更新に留まったが、Q1では0.698秒短縮した。決勝グリッドは8列目となっている。日曜日のウォームアップ・セッションは当初の予定より早い現地時間10:20から行われ、走行時間は40分間に延長される。決勝は予定通り、15:00にスタートする。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ(予選23番手/1分38秒281)「このコースは第6コーナーが難しいところなので、最初のトライでうまくやらなければ、すぐに遅れてしまうのです。ジャック・ミラーは完全なレースラインを走っていたわけではありませんが、4速や5速で近づいてきたときにレースラインのそばに誰かいれば邪魔になります。私から見れば、これはフェアではありません。私はベストを尽くしました。どこで遅れたかはわかっていますが、幸い、私はこれまで第5コーナーでブレーキングを遅らせたことは一度もありません。グリッド2列目は最高の結果とは言えませんが、決勝においては決して悪い場所でもありません。ペースも最高ではないものの、とくに悪くもないので、きっといい戦いができると思っています」フランコ・モルビデリ(予選23番手/1分39秒380)「フリープラクティス第2セッションは、決勝ペースにおいてはとても好調だったのですが、残念ながら直接Q2に進むことはできませんでした。タイムが接近していただけに悔しい結果です。そのあと新品タイヤに履き替えると、同様のペースを維持することができなくなってしまいました。今日はある部分は前進できましたが、その代わりに後退したところもありました。でも大丈夫です。まだ改善の余地が残っているので、明日までに解決できるよう頑張ります」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「通常とはまったく違うウイークになってしまいました。でも私たちはまだ運が良くて、機材の8割ほどが届いていたので、残りの荷物を受け取る前にマシンをほぼ完成させることができました。荷物が本当に間に合うかどうかわからなかったし、レースの開催も危ぶまれる状態でしたが、幸いドルナがうまくやってくれました。今朝早くサーキットに来て、機材をいつもの場所にセットし、完ぺきな準備を整えて臨むことができました。2日分のスケジュールを1日に詰め込んだので、かなりハードなものになりましたが、個人的な感想としては、今後また応用が考えられる悪くない方法だったと思っています。路面の状況を見て驚きました。Moto3を注意深く見ていたのですが、コースにまだゴムが付いていない状態でも彼らはすでにハイペースで走っていました。これはうれしい驚きでした。私たちにとって、グリップはすなわちパフォーマンスのことだからです。フリープラクティスでは本来、データを収集し、タイヤを決定し、セッティングを煮詰め、そして最後にはQ2進出を目指してタイムアタック・モードに切り替えるところまで行います。これを今日は2セッションしか走れませんでした。そのあとすぐに予選セッションに進んだのです。 ファビオ(クアルタラロ)はクルーズしているライダーに邪魔されてしまいました。このことでおそらくフロントローの一角を失ってしまったわけですが、どのような状況だとしても、彼はいいリズムを持っており、いいところまで来ていて、あとはタイヤを決めるだけという段階です。それだけに明日のウォームアップ・セッションは、いつも以上に重要なものになるでしょう。フランコ(モルビデリ)はマシン・セッティングに満足できていません。チームが最大の努力と経験を注ぎ込み、明日の朝までに問題の解決を目...
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