メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンが2025年にフェラーリにF1に移籍したら「我々のリアウイングをイメージする」必要があると語った事を明らかにした。ルイス・ハミルトンは、今シーズン開幕前にメルセデスを離れ、来季開幕からフェラーリに移籍することを電撃発表した。
ルイス・ハミルトンはF1キャリアを通じてドイツブランドと関わりを持ち、2013年にワークスチームに移籍してからはこれまでに6つのドライバーズタイトルと82のレース勝利をもたらしている。しかし、2022年にF1がグラウンドエフェクトカーに戻って以来、メルセデスが苦戦する中、ハミルトンはF1キャリアの黄昏の季節をイタリアのブランドで締めくくる選択をした。ウォルフは、メディアへのリークにより、ハミルトンの予期せぬ決断について関係者が直ちに発表せざるを得なかったことを認めた。「彼が私に本当のことを言うのは難しかったと思う。彼はクリスマス休暇に出発し、ずっとメルセデス一筋だった」とトト・ヴォルフはFox News Australia に語った。「いつもなら、クリスマス休暇中はあまり話をしない時期なんだ。そうでなければ毎日話している。それから彼は戻ってきて、『コーヒーを飲みに行ってもいいか?』と言った。彼はコーヒーを飲みに来たが、それはシーズン開幕時に我々がする通常のことだ。そして彼は『フェラーリに行く』と言った。私は『本当か?』と言った」「短期契約であることは知っていたから、ショックを受けたわけじゃない。『なぜシーズン初めに?』と言うと、それを重荷にしたくない、精神的な負担にしたくないとだけ言った」「彼は『リークされていると思うので発表は難しい』と言った。私に多くの選択肢はなかった」メルセデス在籍中に親密な個人的関係を築いてきた2人だが、ハミルトンには失望しているかと尋ねられたヴォルフは「いや、全然だ」と答えた。「スポーツ選手には賞味期限というものがあって、パフォーマンスのピーク、稼ぐ力のピークを迎えるのは10年から15年程度だ。 その限られた時間の中で、できるだけ多くのレースに勝ち、できるだけ多くの収入を得たいと思う。だから彼が、僕は違う道に進まなければならない、自分を改革しなければならないと言うのも理解できる」「そして、我々の数年間はとても素晴らしかったし、我々は本当に強い絆を持っていたので、ポジティブなことも見ている。そして同じように、お互いの幸運を祈りながら別れることができた」「コース上での彼に勝つことを願っている。そして同時に、我々はジョージ(ラッセル)の隣にもう一人新しいドライバーを迎えて新たなルートに乗り出すことができる」。ヴォルフは、ハミルトンがフェラーリの赤いオーバーオールを着る姿はまだ想像できないと述べ、7度のチャンピオンに最終的にはメルセデス勢の後塵を拝することになるだろうと語ったと明かした。「まず、彼が赤い服を着ているなんて想像できないと思いう」ヴォルグは付け加えた。「彼には似合わないと思うし、その絵は面白いものになると思う」「そして私は彼に我々のリアウイングをしっかりとイメージしなければならないと言った。それがあなたが持つ視点だとね」メルセデスは26ポイントを獲得し、2012年以来最悪のシーズンスタートとなった一方、フェラーリはオーストラリアで1-2フィニッシュを記録し、レッドブルと4ポイント以内に接近した。
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