メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、チームが4月の休暇中にW14を改善するために全速力で取り組んでおり、今後アップグレードが予定されていると語った。8度のコンストラクターズチャンピオンであるメルセデスだが、2022年と2023年にレッドブルに追いつくのに苦労してる。2022年に新しい空力ルールが適用されてからはわずか1勝しか挙げられず、2023年の3レースを終えた時点でランキングはアストンマーティンとフェラーリの間に位置している。
メルセデスAMGのウェブサイトに掲載されたインタビューで、ヴォルフは少しでもペースを取り戻すためのチームの努力に光を当てた。「マシンはブリックスワースとブラックリーでハイペースで走り続けている。サーキットで目にするものは氷山の一角に過ぎないが、マシンとパワーユニットパフォーマンスは、この2つの工場で作られている」「今後の数レースにわたって一貫してマシンにアップグレードを投入していくので、楽しみにしていてほしい。だが、クルマを変える特効薬のようなものはない。現実的に期待することが大切だ。着実に改善されていくことを期待している」ルイス・ハミルトンがオーストラリアGPで自身とメルセデスF1にとって今季初の表彰台を獲得メルセデスにとって、オーストラリアでのルイス・ハミルトンの2位がベストリザルトとなった開幕から3戦を振り返って、ヴォルフは、チームが「励みになる」兆候を見つけたと述べた。「クルマの開発という点では、3レースでクルマの理解が深まり、進むべき方向性を定義できたのは励みになることだ、正しい軌道に乗っていると信じている。理解して、できれば今後数レースで次のステップを踏み出せることを願っている」「高揚と憂鬱の間で揺れ動くことなく、理性を保って、自分たちの軌道を信じ、チームの能力を信じて、軌道を維持することも重要だ。挫折もあるだろうが、アップグレードもあるだろうし、より上位に近づくための作業もたくさんあるはずだ」とトト・ヴォルフは語った。各チームは4月28日から30日にかけてアゼルバイジャンで開催されるグランプリと2023年最初のスプリントに向かう。メルセデスはコンストラクターズ選手権で3位につけている。