メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、独自の“ゼロサイドポット”コンセプトを『行き止まりの道』と表現。メルセデスが2023年F1マシンのための開発計画について新たな最新情報を提供した。メルセデスF1は冬の間、独自の“ゼロサイドポッド”デザインに信頼を置いていたが、W14はレッドブルのペースに大きく及ばず、フェルナンド・アロンソのアストンマーチンもバーレーンとサウジアラビアで彼らを上回った。
ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンが優勝から約30秒差でフィニッシュした第2戦の後、Sky Sports F1に語ったトト・ヴォルフは、チームが今後どのような道を歩んでいくのかについて口を開いた。「レッドブルを見ていると、彼らはとにかく速い。だが、我々はよりクルマを理解していると思うし、楽観的に将来を見ている。別のウィンドウに入れる必要があるだけだ」とメルセデスのF1チーム代表はコメントした。トト・ヴォルフは、メルセデスの既存のコンセプトを『行き止まり道』と表現している。「マシンのボディワーク、フロアの仕組み、これらすべてを変更し、メカニカルな面でも特定の部分を見ている。ブラックリーのチームはとにかく全開だ」開発シフトの背景について、トト・ヴォルフは「昨年はひとつの方向に向かい、それが機能するようにしたかった。それが功を奏して、どんどん良くなっていった。しかし、今年になって、実際、それが行き止まりの道であることに気がついた」「これが事実であり、今や誰もが知っていることだ。だから我々は振り返り、その行き止まりの通りから急いで逃げ出した。我々は彼らを先頭に見ることができる。彼らは今のところ遠くにいる」さらにトト・ヴォルフは、メルセデスのアップデートされたマシンがいつ登場し、ペースを握るレッドブルやアストンマーティンのマシンに似ていると質問され、ユーモラスな返答をした。「レッドブルやアストンマーティンのコンセプトと呼べるかどうかはわからない。だが、最終的に2階建てバスのようになっても、それが速いのであればそうする」とトト・ヴォルフは語った。「彼らが望むなら、レッドブルの小さなステッカーを車に貼ることもできる。あくまで生のパフォーマンスの話だ。誰がそれを発明したかについての定説はない」このプロセスにどれくらいの時間がかかるかについてヴォルフは「我々は今、前進するために大きな象のステップを踏んでいると思う。レッドブルに挑戦するのに十分なレベルになるまでには長い時間がかかるだろうが、這い上がるための旅は超楽しいものだ」と述べた。メルセデスはアストンマーティンと38ポイントで並ぶコンストラクターズランキング3位をキープし、首位のレッドブルは49ポイント差でをつけている。