メルセデスF1のトト・ヴォルフは、レッドブルからのリアウイングに設計についての発言を「幽霊をみている」と笑い飛ばした。レッドブルF1は、メルセデスW12のリアウイングのエンドプレートの内側にある“スコアマーク(すりきず)”を写した画像に言及し、リアウイングの下側のメインプレートがたわんでいる可能性を指摘した。
レッドブルF1からの苦情を受け、FIAはリアウイングに新たな負荷テストを実施している。だが、ルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンに0.455秒という大差をつけてポールポジションを獲得した予選後、トト・ヴォルフは、話題となっているリアウイングのトリックについて一蹴した。前述の画像についてトト・ヴォルフは「誰がメディアに配布したのか? はショッカーです!」とコメント。「写真に写っているものを見せもらえる? 傷が付いていることを除けば、この写真には何も写っていない」「幽霊か! 彼らがこの写真をどこから入手したのか、実際に何が写っているのか分からない・・・幽霊だ!」予選後、レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、チームが見たデータを踏まえて、メルセデスの直線スピードが「制御下」に戻ったことを示唆した。再び皮肉を込めてトト・ヴォルフは「彼らはストレートのパフォーマンスに関してデータや写真を見ていっているのか?」とコメント。「ここはパワーセンシティブではないトラックだ。彼らは良い仕事をしたと思う。大きなウイングでの彼らの直線スピードは我々と同じだった。彼らが満足していることをうれしく思う」「サウジアラビアに行こう。またコメントが来るかもしれない」トト・ヴォルフは、彼とメルセデスがレッドブルF1陣営から出てくるもの対応するのを面倒に感じていると語る。「キックオフもしくは開始されている議論はもはやフォローできない」とトト・ヴォルフは語った。「私は自分自身とチームのために決断を下している。我々はそういったことはしないし、単純にできない・・・我々はあちら様から出されている噂についてコメントするのに苦労している」また、トト・ヴォルフは、メルセデスF1は新しいテストの結果について心配していないと主張した。「彼ら(FIA)は負荷テストを試みているし、来年のためでもあると思う。負荷テストをより堅牢にし、ウイングがどれだけたわむかをチェックするためのものだ」とトト・ヴォルフはコメント。「レギュレーションに含まれていない、もしくはTD(技術指令)が出ているわけでないと思うし、それは実験的なものだ」「我々は良い側にいると信じているので、結果を見るのは興味深い。しかし、私は先制しているので、結果がどうなるかは分からない。彼らがいつやりたいのかさえ分からない」