メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、フォーミュラEからのメーカーの流出は必ずしも悪いことではないく、潜在的な“再起動”の機会だと考えている。フォーミュラEは、シーズン8の終了後、最大3つのメーカーチームを失う。アウディとBMWは今年で撤退し、メルセデスは来シーズン後にワークス参戦を終了する。
まだジャガーや日産といった自動車メーカーはフォーミュラEに残っているが、プライベーターがメーカーチームを上回っており、トト・ヴォルフは結果としてプラインベーターが成長するチャンスだと見ている。プライベーターのベンチュリーのチーム代表を務める妻のスージー・ヴォルフとともに BILD のインタビューをたトト・ヴォルフは「大変動は常に変化のチャンスを提供する」と語った。「もちろん、一見したところ、3つのプレミアムメーカーが同時に去っていくのは残念だが、フォーミュラEは次のステップに進むために今すぐ何らかの再起動が必要かもしれない。「他チーム、おそらくプライベートチームが、もっと脚光を浴びるようになるので、成長するでしょう。」メルセデス・ベンツEQがベルリンでチャンピオンに輝いた一方、メルセデスのパワートレインのカスタマーであるベンチュリは最終戦で優勝。トト・ヴォルフは妻の経営陣を称賛した。「もちろん、我々はタイトルにとても満足している。しかし、(ベンチュリレーサー)エドアルド・モルタラはチャンピオンシップで準優勝しただけでなく、スージーのドライバーであるノーマン(ナト)も最後のベルリンレースで優勝した。「これは少なくとも同等の成功と見なされるべきだ」とトト・ヴォルフは付け加えた。「大企業が背後にいない状態でプライベートチームを競争力のあるものにし、世界選手権で勝利と2位を獲得することは、十分に高く評価することができる」