メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2021年のF1世界選手権を諦めてはおらず、“ローレーキ”コンセプトのままでレッドブル・ホンダF1との差を縮められると主張する。F1バーレーンGPでは、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンに約0.4秒差をつけてポールポジションを獲得。勝利を掴んだのはメルセデスF1だったが、決勝のレースペースでもレッドブル・ホンダは優勢だった。
F1プレシーズンテストのデータとF1バーレーンGPでの結果から、レッドブル・ホンダの“ハイレーキ”とメルセデスの“ローレーキ”が2021年の空力ルール変更によって受けた影響について盛んに議論されており、“ローレーキ”勢は現状のルールでは不利だと考えられている。それでも、トト・ヴォルフは、現在のレッドブル・ホンダとのギャップを埋めることは可能だと主張する。「1か月では不可能かもしれないが、解決することはできる。マシンにはまだそのポテンシャルがある」とトト・ヴォルフは語る。「数週間早くに始めたからといって、2022年に良くなるという保証はないので、2021年シーズンを捨てることはできない」メルセデスは先週、テクニカルディレクターを務めてきたジェイムズ・アリソンが“主要な戦略的課題”をサポートするために第一線を退き、マイク・エリオットが後任を務めることを発表。アリソンは最高技術責任者として全体を監修する。「その証明書はローレーキのコンセプトによるものか?」と March TV のコメンテーターを務めるアレクセイ・ポポフは疑問を投げかけた。「おそらく、メルセデスがこれまでと同じように次世代を支配できるように、アリソンが彼の努力を2022年に移すことができるようにするためだ」Auto Motor und Sport のトビアス・グラナーは「私には待機パターンのように見える。トト・ヴォルフが辞任することを決定したときに、彼(アリソン)がチームプリンシパルな役割にステップアップできるようにね」と付け加えた。
全文を読む