メルセデスF1は、スポンサーを務める英国の多国籍化学企業イネオス(INEOS)にチームの70%の株式を売却するとの噂を完全に否定。噂の発端は、Daily Mailのインタビューで元F1チームオーナーであるエディ・ジョーダンが、英国で最も裕福なジム・ラトクリフ卿が率いるINEOSがチームの全株式の70%を9億ドル(約950億円)で購入する契約に合意間近であり、チームの名称はイネオスに変更され、トト・ヴォルフもチーム代表としての役割を終えると語ったことにある。
「チームの所有権はジム・ラトクリフ卿とイネオスに引き継がれるだろう」とエディ・ジョーダンは主張した。「いずれにしろイネオスの名前はすでにマシンの掲載されており、彼らは技術的なパートナーシップを行っているので、メルセデスにとって良い方法だ」「チームはイネオスと呼ばれるが、それでもブラックリーのファクトリーで運営され、メルセデスは30%のシェアを保持する」「メルセデスとして知られることはなくなり、チームプリンシパルであるトト・ヴォルフはもはや担当しなくなる」現在、メルセデスF1チームの株式は、メルセデスが60%、チーム代表のトト・ヴォルフが30%、残りの10%は故ニキ・ラウダの不動産が所有している。しかし、メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、親会社のダイムラーにチームを手放す意向はなく、イネオス側にも株式の買収によって経営権を得ようとする意思はないと否定した。「一部の人々は散在する情報をつかんでそれに基づいて物語を書いている」とトト・ヴォルフはムジェロでのレース後に語った。「我々はイネオスと良好な関係を築いており、多くのハイテクプロジェクトに協力しているが、残りは推測に過ぎない」「ダイムラーはチームを売却するつもりはなく、イネオスはチームの支配権を取得してその名前を変更するつもりはない。チームでのシェアを放棄する理由もないので、これはすべてフィクションだ」それにもかかわらず、トト・ヴォルフはF1チーム代表を継続したいかどうか悩んでいることを公にしており、将来についての噂は持続する可能性がある。それだけでなく、ルイス・ハミルトンはまだ2021年の契約に同意していない。ルイス・ハミルトンの今後については「まだ明確ではない」と語ったトト・ヴォルフは「皆さんの表現を使えば、チームの小リアについては完全に明確だと言える」とコメント。「メルセデスAMGペトロナスのままであり、変更は想定されていない。ルイスに関しては、3連戦によってすべてについて話し合う時間がなかった。だが、どうにかして集まり、話し合う必要がある」今後もメルセデスF1のチーム代表彼の役割について、トト・ヴォォルフは「私はとどまると思う。だが、どのような役割や機能になるかは正確には分からない」「チームに非常に親しみを感じているが、今後何年になるか自分自身で理解する必要がある」「チームのトップで7〜8年経った後、チーム、従業員、家族にとって最良の決定は何かを考えなければならない」