メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、自分はメルセデスにコミットしていると主張しているが、彼がチームを離脱するという噂は続いている。トト・ヴォルフは、2013年からメルセデスで指揮を執っており、メルセデスF1チームの30%の株式を取得している。彼はチームをダブルタイトル6連覇という前例のない偉業に導いた。
しかし、最近では、アストンマーティンを買収したローレンス・ストロールと親密な関係を築いていることが報じられ、アストンマーティンのプログラムに加わることを検討していると報じられている。昨年、2人はメルセデスのF1チームを買収してアストンマーティンにブランド名を変更すると報じられていたが、それらは正しくないことが判明した。代わりに、単独でローレンス・ストロールがアストンマーティンを買収し、彼が所有するレーシング・ポイントF1チームが2021年にアストンマーティンに改名することを発表している。その後、トト・ヴォルフがアストンマーティンに加わるとの噂に変わった。だが、トト・ヴォルフは「アストンマーティンを率いるとの噂には根拠がない」と ORFに語った。「我々のチームでダイムラーと協力することが私の優先事項だ。ローレンス・ストロールが率いる投資家のコンソーシアムは、財政問題に陥っているアストンマーティンの株式を取得した。しかし、私にとってアストンマーティンに役割は論外だった」「F1で我々のチームはメルセデスブランドに完全に機能しており、すべてが今後数年間は協力していくことを示している。私は8年間メルセデスにおり、このグループの人々と一緒に働くことが本当に好きだ。同時にオラ・ケレニウスと今後我々がどのように協力し続けるかについて話し合っている」元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、情報筋によると、トト・ヴォルフとダイムラーのボスとの関係には“亀裂”が生じていると主張する。2005年から2007年までミナルディやスパイカーでF1ドライバーを務めていたクリスチャン・アルバースは、2003年から2004年までメルセデスのワークスチームからDTM(ドイツツーリングカー選手権)に出走しており、今でもメルセデスとのコネクションがあるようだ。「僕のネットワークから聞いたところによると、メルセデスでは細い亀裂がどんどん大きくなってきているみたいだ」とクリスチャン・アルバースは De Telegraaf にコメント。「メルセデスF1チームは素晴らしいパフォーマンスを発揮しているが、ヴォルフとメルセデスのリーダーシップ、そして親会社であるダイムラーとの関係が悪化しているという噂がある」