メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2019年のF1世界選手権の21戦で完全優勝を追求してはいないと主張する。今シーズン、メルセデスは開幕から5戦連続という前人未到の記録を達成。コンストラクターズ選手権で2位のフェラーリに96ポイント差をつけてトップに立っている。
2019年に投入された新しい空力レギュレーションは勢力図に変化を与えれると予想されていたが、結果的にメルセデスはV6ターボハイブリッドで最も支配的なマシン - W10 - を生み出すことになった。だが、トト・ヴォルフはまだ満足はできていないと Autosport に語る。2019年にメルセデスは21戦全勝を達成できるかと質問されたトト・ヴォルフは「ノー」とコメント。「まず何よりも、謙虚さを保ち、しっかりと両足を地につけている必要があると私は思っている」「これまで我々は5つの素晴らしいパフォーマンスを発揮し、5回の1-2フィニッシュを達成した。だが、我々はそれを当然のこととは思っていない。ただそう言っているのではなく、本当にそれが我々の考え方だ」「今後2週間は我々にとって非常に大きなチャレンジになるだろう。昨年のモナコでは我々はパフォーマスを発揮することができなかった」「去年、レッドブルの(ダニエル)リカルドがいかに強かったかを覚えているだろうか? 彼らは独自のリーグにいた」「我々は一歩ずつ進めていく必要がある。理論的に次のレース週末はチャレンジングなものになると思っている」メルセデスは前戦F1スペインGPでタイトでテクニカルなカタルニア・サーキットの最終セクターで圧倒的な速さをみせており、多くはメルセデス W10はモンテカルロ市街地コースに完全に適したマシンだと考えている。逆に低速コーナーでのトラクションに苦労しているフェラーリにとってはその問題がより露わになる可能性があるが、フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットはモナコはカタルーニャ・サーキットは似ていないと考えており、改善を示すことを目標にしていると語る。「我々は決して諦めない。我々の究極の目標はバルセロナよりもうまくやることだ」とマッティア・ビノットはコメント。「各サーキットは異なるし、モナコはバルセロナとは異なるサーキットだ。我々のクルマには長所があるし、短所があるのも確かだ。そのような仮定するのはあまりに時期尚早だ」メルセデスは2016年に21戦全勝に近づいていたが、F1スペインGPでルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが同士討ちをン児、マレーシアではルイス・ハミルトンがエンジン故障に見舞われて19勝でシーズンを終えている。モナコで強い結果を残しているレッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスが全勝でシーズンを終えるとは思っていないと語る。「それについて疑っている。21勝を達成するためには21レースがあるわけでだし、決して不可能だと言うことはできないが、それを達成するのはどえらいことだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「ほぼメルセデスのチャンピオンシップになっていると思う。5戦を終えて、彼らは最大ポイントから3ポイント下回っているだけだ」「現時点でメルセデスは絶頂期にあるが、それは永遠に続くものではない。我々たちの仕事は今後数年間でそれらに挑戦するためのすべてのツールと機能を確実に揃えることだ」
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