メルセデスは、ピレリの2018年F1タイヤに苦労しているのは自分たちだけではないと確信しており、F1中国GPでルイス・ハミルトンを苦しめたタイヤ問題に応急処置はないと考えている。F1中国GPの週末、メルセデスは予選ではタイヤのウォームアップに苦労し、レースでは逆にオーバーヒートに見舞われていた。タイヤパフォーマンスの意一貫性のなさはバルテリ・ボッタスよりもルイス・ハミルトンに影響が現れていた。
メルセデスF1のチーム代表トト・ッヴォルグは「F1に応急処置などない。しかし、状況がいかに速く変化するがわかったと思う」とコメント。「冬季テストやメルボルンまで人々は我々がチャンピオンシップを独走と予想していた。クルマが圧倒的だったからだ。だが、3戦を終えた時点では我々は未勝利だ」「このチームは、素晴らしい人々のグループだと考えている。全員でじっくりと落ちついて解決策を見つけていくしかない。チーム内には大きな自信がある。それは過去に証明されている」メルウセデスのチーフストラテジストを務めるジェームス・ボウルズは、マシンパフォーマンスの大部分はタイヤにとって決まると述べ、タイヤに問題を抱えているのはメルセデスだけではないと考えている。「メルボルンではタイヤは機能していたし、Q3ではルイスがとても速いタイムを出している」とジェームズ・ボウルズはコメント。「バーレーンではミディアムタイヤがうまく機能し、スーパーソフトのデグラデーションも良い状態だった。タイヤが機能したことについて、我々にはそのようなわずかな情報しかない。中国ではQ2でソフトタイヤを使って1分31秒9を記録した。ソフトタイヤで5番グリッドを争えるタイムだった」「このようにタイヤが機能していたという証拠はある。逆に言えば、フェラーリも同じだ。メルボルンで彼らはそれほどでもなかった。バーレーンではスーパーソフトタイヤを作動ウインドウに入れられることができず、デグラデーションもひどかった。ミディアムタイヤでは我々より少し遅かった」 「どのチームもそのウインドウで機能させなければならない。フェラーリは気温の低いコンディションととても暖かいコンディションで我々よりも速いようだ。ここではいくつかの影響があった。フロントもリアも温度に非常に敏感だったし、全てのコーナーで4本のタイヤを正しい温度に入れて働かせる必要があった」 「タイトでツイスティなコーナーでは熱が発生するし、ストレートの終わりのターン14などでは冷えてしまう。タイヤを一貫して使いこなせるクルマが必要だ。どのチームも最善を尽くしてそれを達成しようとしているが、その全てを一度にまとめるのは難しい」 ジェームズ・ボウルズは、今後のレースでは“軍備競争”が起こっていくと予測する。 「フェラーリとレッドブルは強力なライバルだ。彼らはワールドチャンピオンであり、我々を倒そうと日夜働いている。我々も同じだが、これは軍備競争だ」とジェームズ・ボウルズはコメント。「誰が最も早くにクルマを開発し、誰が最速のクルマを作れるかの戦いだ。上海でフェラーリが我々よりも速かったという事実は無視できない。バクーまで休まず働き、彼らにやり返すことが我々の義務であり仕事だ」
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