フェラーリに続き、メルセデスもF1の新オーナーであるリバティメディアの方向性に不満を示しており、F1撤退の可能性もあることを示唆した。リバティ・メディアは10月31日(火)に2021年のF1エンジン案を発表。コスト削減のためにMGU-Hの廃止、コントロールエレクトロニクスやエネルギーストアの標準化、またサウンドの向上のための回転数の増加などが盛り込まれていた。
この案に不満を抱いたフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、リバティメディアが2021年のF1エンジンルールと予算キャップの計画を推し進めるであれば、F1から撤退して、他のカテゴリーでレースをすることもありえると警告していた。メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフもリバティメディアのF1初年度に満足していないことを認める。2017年のリバティメディアがF1にもたらしたハイライトについて質問されたトト・ヴォルフは「何もない」と Kronen Zeitung にコメント。「オースティンでのマイケル・バッファーのような風変わりなアクションを実施したとしても、スポーツはそれほど良くはならない」リバティメディアは、拮抗したレースとより良いエンジン、そして、コストの管理を望んでいるが、トト・ヴォルフは「我々にはまったビジョンが見えてこない」とコメント。「誰もそれがどこに向かっているのかわかっていない。今、我々がわかっていることは、売り上げと利益が急激に低下しているということだけだ」メルセデスもF1撤退を検討する可能性があるかと質問されたトト・ヴォルフは「そのようなシナリオはかなり考えられる。まさにフェラーリのようにね」とコメント。「F1が何を表そうとしているのかが見えないようであれば、我々は難しい質問を自問しなければならない。最高レベルのモータースポーツのどこで我々は活動していきたいだろう?とね」
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