メルセデスのニキ・ラウダは、フェラーリの劇的な挽回にも関わらず、F1エンジンのアップグレードの投入は急いでいないと語る。今年のF1マレーシアGPでは、セバスチャン・ベッテルが優勝しており、メルセデスは、フェラーリからのプレッシャーに直面している。メルセデスが望んでいるよりもフェラーリは近づいてきており、バルセロナで新しいエンジンを使用し、そう遠くない将来にアップグレードのために開発トークンを使用するとされている。
だが、メルセデスはパニックにはなってはおらず、パワーユニットの微調整を急ごうとはしていないと頑固だ。メルセデスはまもなく新エンジンを投入するかと質問されたニキ・ラウダは「いいや。まだ開幕4戦が終わっただけだ」と Gazzetta dello Sport にコメント。「シーズン後半、本当に重要なときに不利になれば、そうするかもしれない」しかし、ニキ・ラウダは、次戦スペインGPで大きなアップグレードがマシンに持ち込まれることを明らかにした。「気まぐれでワークプログラムを変更しないことが正常な行為だ。いずれにせよ、我々はバルセロナでマシンに大きな変化をもたらす」2014年に失望のシーズンを送ったフェラーリの復調を予測したものは少なかったが、ニキ・ラウダはメルセデスが強力なライバルに直面していることに驚いていないと認める。「実際、F1では常にプレッシャーにさらされている」とニキ・ラウダはコメント。「去年は例外だったが、今年はそうではない。事実、私は我々が支配を続けられるだろうという幻想は決して抱いていなかった」「彼らの復活は昨シーズンにも深く根ざしていたので、あまり驚いてはいない。チームの再編成で(ジェームズ)アリソンによって良い仕事がなされた」また、ニキ・ラウダは、ニコ・ロズベルグがシーズン序盤のフラストレーションから復調したと信頼している。「バーレーンではベストに戻ったロズベルグがいた」「ドライバーが、自分自身とクルマに満足できないときもあるし、それは起こるものだ。だが、自分自身でその状況から抜け出す必要がある。ニコはそれをやりとげたように思う」しかし、ニキ・ラウダは、現在ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルが二人ともピークにあると考えている。「二人は特別なプロだ。現在のルイスは無敵に思える」「ベッテルにとって空気を変えるのはいいことだった。彼は新しい刺激を見つけた」「去年、何によって彼がスランプに陥ったのかはわからない。クルマの感触が良くなかったのかもしれない」「実際、彼は今、フェラーリによってなされた素晴らしい仕事から利益を得ている」