ヘレスで開催された2015年最初の公式テストではフェラーリのパフォーマンスがヘッドラインを飾ったが、スピードトラップのデータ分析は、まだメルセデスとの間にはまだ隔たりがあるかもしれないことを示している。先週、4日間にわたって開催されたヘレステストでは、キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが、3日間で最速タイムを記録し、残る一日もフェラーリのパワーユニットを搭載するザウバーのフェリペ・ナスルが記録した。
その結果から、フェラーリが冬の間にメルセデス勢のチャレンジャーになるべく、パワーユニットに大きなゲインとの見方も浮上した。しかし、スピードトラップの数値では、メルセデスはまだパワー面で重要なマージンがあるように見える。ヘレスのバックストレートエンドで計測された全マシンのトップスピードでは、トップ3はメルセデスのパワーユニットを搭載したマシンだった。フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とニコ・ロズベルグ(メルエデス)が、307.6km/hを記録し、同じメルセデスのエンジンを搭載するロータスのパストール・マルドナドが306.8km/hで続いた。メルセデス勢に最も近いチャレンジャーは、ルノーを搭載するトロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンと、フェラーリを搭載するザウバーのマーカス・エリクソンの303.3km/hだった。フェラーリは、セバスチャン・ベッテルのスピードはトランスポーターの問題によって記録されず、キミ・ライコネンのスピードだけとなった。キミ・ライコネンは、テスト最終日に最速タイムを記録したが、スピードトラップの数値ではメルセデスよりも7km/h遅かった。結果には、ダウンフォースレベルや燃料、エンジンセッティングなどが影響するため、各パワーユニットの決定的な答えを提供すうわけではないが、フェラーリとルノーがメルセデスの脅威となるのは、ヘレスよりも多くのパワーを引き出さなければならないかもしれない。2015年 F1ヘレステスト スピードトラップ1 フェリペ・マッサ (ウィリアムズ / メルセデス) 307.6 km/h2 ニコ・ロズベルグ (メルセデス) 307.6 km/h3 パストール・マルドナド (ロータス / メルセデス) 306.8 km/h4 マックス・フェルスタッペン (トロ・ロッソ / ルノー) 303.3 km/h5 マーカス・エリクソン (ザウバー / フェラーリ) 303.3 km/h6 キミ・ライコネン (フェラーリ) 300.8 km/h7 ダニエル・リカルド (レッドブル / ルノー) 294.2 km/h8 ジェンソン・バトン (マクラーレン / ホンダ) 277.6 km/h