今年、圧倒的な強さをみせるメルセデスとディフェンディングチャンピオンのレッドブルとの敵対関係が増している。レッドブルのお膝元であるレッドブル・リンクでF1オーストリアGPが開催された際、メルセデスは“Silver Arrow gives you wings (シルバーアロー 翼を授ける)”と書かれた広告掲示板を発表。言うまでもなく、これはレッドブルが掲げているキャッチコビーのパロディだ。
また、メルセデスがF1オーストリアGPで1-2フィニッシュを果たした後、シルバーのウェアに身を包んだメルセデスのスタッフがレッドブル・リンクの中央に鎮座している大きな雄牛の像によじ登り、巨大な“スリーポインテッド・スター”のネックレスを飾った。レース前から両者は対立。メルセデスは、ホテルの予約をレッドブルに取り消されたと主張していた。これが、同じオーストリア人であるメルセデスのトト・ヴォルフとレッドブルのヘルムート・マルコの関係に影響を及ぼしたのは明らかだ。トト・ヴォルフは、両者が口をきいていないことを認めた。「いいや、我々は話はしない。彼の役割は私とは接点のないものだし、我々がお互いに話をする理由はない」だが、トト・ヴォルフはお互いに憎みあっているわけではないと述べた。「“憎しみ”というのはあまりに感情的すぎる。我々はトラックでの競争者であり、それが我々の仕事だ。我々には可能性がある最も大きな成功を収めることが重要だ」「レッドブル・チームをリスペクトしている。だが、人生はまずいワインを飲むほど長くない」
全文を読む