メルセデスのライバルが、メガホンエキゾーストの導入を阻止する可能性があるという。 今年から採用された新しいV6ターボエンジンは、音量が小さいとの批判を受けている。2014年を優位を保っているメルセデスは、F1スペインGP終了後の来週に行われるバルセロナテストでエキゾーストにメガホン型のアタッチメントをテストすることになっており、これによってV8エンジンサウンドに近づくかもしれないと報じられている。
しかし、APA通信は、メガホンエキゾーストを実戦投入する前に「フェラーリとルノーの他メーカーが同意しなければならない。彼らはメルセデスが自らの利点のために開発したのではないかと恐れている」と報じた。メルセデス会長のニキ・ラウダは「エンジンの馬力は一切変わらない。エキゾーストの通風筒が変わるだけだ。ノイズを大きくするだけだ。誰も彼もがメルセデスはアドバンテージを得るためにやっていると言うが、まったく馬鹿げている」と Bild に述べた。さらに、ニキ・ラウダは、大きな音を望んでいるァンの声に応じたのはメルセデスだけだと強調。「他は何もやっていないではないか」ニキ・ラウダはメルセデスのソリューションは、ライバルのルノーやフェラーリのエンジンを積んでいようが、どんなエキゾーストであれ、装着するだけのシンプルなものになる可能性を示唆した。また、メガホン型のアタッチメントを付けて実施した初期テストでは、現行V6ターボエンジンの「ほぼ2倍のボリュームに達することができる」ことを示していたとニキ・ラウダは続けた。「問題は全チームの同意が必要なことだ。それだけのことができない場合? くだらないことだ」 ライバルのルノーは、F1にサウンド問題があることに納得していないことを認めている。ルノーのジャン・ミシェル・ジャリニエは「F1以外で最も有名なレース、ル・マンを例にしてみよう。昨年、私はル・マンにいて、フィールドには全部で70台以上のマシンがいるが、それでもスタート時はF1の22台よりも音量が低い。それでもル・マンが最高のレースではないなどと不満を言う人はいない」と Speed Week に述べた。「GP2の音の方が大きいと言うのであれば、それはF1がサウンド問題を抱えているというよりも、単にGP2が時代遅れだというだけだ。時代に遅れないようにしなければならない。もはや100km毎に60リッターの燃料を使うV10やV8の時代ではない」しかし、興味深いことに、少なくともタイトル争いのライバルであるレッドブルは、メルセデスのメガホンエキゾースト導入を阻むことはないかもしれない。 レッドブルのヘルムート・マルコは「来週のテストは正しい方向への一歩だ。今はGP2の方がF1より音量が大きい。それはあってはならないことだ」と述べた。
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