メルセデスは、今年ルイス・ハミルトンとニコ・ヒュルベルグがタイトル争いをした場合、彼らの間に摩擦が生じることは避けられないだろうと語る。開幕戦ではニコ・ロズベルグが、マレーシアではルイス・ハミルトンが優勝を飾り、メルセデスの二人はタイトル争いの有力候補と考えられている。昨年のマレーシアGPでは、ニコ・ロズベルグに前を行くルイス・ハミルトンを抜かないようチームオーダーが発令され、ロズベルグは怒りを露わにしていた。
そのため、メルセデスはオーストラリアの週末に二人のドライバーと話し合いの場を持ち、シーズン中のどのような状況でチームオーダーが出される可能性があるかについて明らかにしたという。二人は幼い頃からの友人であり、オーストラリアでは有意義な話し合いができたと語るトト・ヴォルフだが、彼らの間に今後問題が起こらないとはいえないと認める。「最初からチーム内にライバル意識はあった。去年の1月からずっとだ」とトト・ヴォルフはコメント。「他とは違うのは、二人が長い間お互いをよく知った仲だということだ。彼らは互いにとてもいい関係を築いている」「だが、それは対抗意識がないというわけではない。二人とも自分が持つあらゆるアドバンテージを活用するだろう」「昨年のマレーシアでは、我々は管理すべき方法で状況に対処することができなかった。そのためこの問題について多くの時間を議論し、起こるかもしれないシナリオやシチュエーションについて意見を交わした。優先されるのはメルセデスでありチームだ」「だが、いつかそれはゴミとなり、非実際的になるだろう。論争になり、うまく管理しなければならない状況にぶつかるだろう。彼ら二人は今も非常に強い競争心を持っている」トト・ヴォルフは、マレーシアではルイス・ハミルトンが勝ったが、二人のドライバーのパフォーマンスにはごくわずかな差しかないと考えている。ルイス・ハミルトンがセパンでアドバンテージを得た理由について質問されたトト・ヴォルフは「説明するのは難しい」とコメント。「スタート直後からニコにはちょっとしたスナップオーバーステアがあったのがわかったと思う。ターン3だったと思うが、そこからリカバーするのは難しかった」「だが、レース中盤に彼は復調した。彼らは週末を通してお互いにプッシュし続けていた」「ロズベルグはメルボルンでレースに勝ったし、今週末の序盤はニコが前にした。そのあとルイスが復調し、レースではルイスだった。彼らはかなり拮抗していると言える」