メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者に就任したトト・ヴォルフは、ロス・ブラウンがメルセデスF1のチーム代表を解雇されるとの噂を否定した。BBCは、メルセデスは、トト・ヴォルフと現在マクラーレンでテクニカルディレクターを務めているパディ・ロウによる新組織のために、ロス・ブラウンの排除を計画していると報じた。
しかし、トト・ヴォルフは、そのような計画なく、ロス・ブラウンの残留を望んでいると述べた。トト・ヴォルフは「そのような噂は知っているが、(そのようなことが起きるのなら)私も知っているはずだ」とコメント。「ロスは経営チームの一員であり、私はロスが残留することを期待している。それが現況だ。ロスの経歴は見事なものだ」ロス・ブラウンは、メルセデス・ベンツが2009年にチャンピオンを獲得したブラウンGPを買収し、ワークスチームに変えたときにチーム代表として残留した。だが、メルセデスは、昨年の中国GPでニコ・ロズベルグが新生メルセデスに初優勝をもたらしたものの、まだタイトル争いに加わるまでにはいたっていない。先月、メルセデス・ベンツの元モータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、F1チームの失敗の責任をとるカタチで退任した。メルセデス・ベンツは、パディ・ロウと交渉しているが、契約はまだ結ばれていないとみらている。トト・ヴォルフは、パディ・ロウの獲得について認めようとせず、マクラーレンもこの状況についてコメントを拒否した。「パディ・ロウはパドックで認められた人物であり、20年間マクラーレンに在籍している」とトト・ヴォルフはコメント。「新聞で彼の記事を読んだ。私に言えるのはそれだけだ」「F1では、常にスタッフが移籍に関する多くの噂がある。しかし、この段階で私に言えることは何もない」トト・ヴォルフは、自身がメルセデスに移籍する前、パディ・ロウがウィリアムズへの移籍に同意したという報道は「事実ではない」と述べた。一方、トト・ヴォルフは、メルセデスF1におけるニック・フライ社長の立場が変わるかもしれないと示唆。チームが「その状況を検討している」と述べた。だが、トト・ヴォルフは、大幅な変更を行う前に現在のチーム構造を理解する時間がほしいと主張した。「知的な人々が大勢いるので、まずは彼らに会い、話をし、分析する必要がある。それから結論を下したい」「しかるべき組織があるので、その組織に協力したい」関連:・メルセデス、マクラーレンからパディ・ロウを引き抜き?
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