マクラーレンが2年連続でF1コンストラクターズ選手権を獲得するのは、もはや時間の問題に思える。今週末のシンガポールGPでタイトルを決める可能性がある。実際には、2週間前のアゼルバイジャンGPでも最初のチャンスがあった。2025年シーズンの最終3分の1が始まったばかりのタイミングだったが、このシーズンで最悪の週末となり、決定は少なくとももう1週間先延ばしとなった。
それでも、MCL39が2025年シーズンのグリッドで最速マシンであることを証明しており、フェラーリ、メルセデス、レッドブルというライバル勢が2位争いで互いにポイントを奪い合っているため、マクラーレンは大きなアドバンテージを握っている。多少の取りこぼしがあっても、シンガポールで戴冠できる状況だ。現在の状況マクラーレンの後方にいる3チームはわずか20ポイント差でひしめいているが、最も近いメルセデスでもマクラーレンから333ポイント差がある。F1が今週末にマリーナベイ・サーキットに向かう中での状況は以下の通り。2025年 F1コンストラクターズ選手権(17戦終了時/全24戦)1位 マクラーレン 6232位 メルセデス 2903位 フェラーリ 2864位 レッドブル 272シーズンは残り7戦で、そのうち3戦はスプリントを含む。最大獲得可能ポイントは346点(各グランプリで1-2フィニッシュを続ければ301点、さらにオースティン、インテルラゴス、カタールでのスプリント3戦で45点)。シンガポールGP後にはこの数は303点に減るため、マクラーレンがこの差以上を築けばタイトル獲得となる。ライバルがタイトル決定を先延ばしにするために必要なことメルセデスはマクラーレンから333ポイント差で、週末を終えて302点差以内にとどめなければタイトル争いをアメリカGP以降に持ち越せない。つまり、マクラーレンに対して31点以上を縮める必要がある。たとえシンガポールで1-2フィニッシュしても、それだけでは決定を先送りできる保証はない。その場合、メルセデスはマクラーレン勢が合計12ポイント以下しか獲得しないことを期待しなければならない。メルセデスが31点を稼ぐためには、2台とも表彰台に上がるか、1台が勝利しもう1台が7位以上に入る必要がある。フェラーリはマクラーレンから337ポイント差で、メルセデス同様に302点差以内で終える必要がある。つまり35点以上を詰めなければならない。その条件を満たすには、優勝ともう1台を5位以内に入れるしかない。フェラーリが勝利できなければ、マクラーレンがどういう結果でも逆転の可能性は消える。仮に1-2を決めても、マクラーレンが9ポイントを獲得すればタイトル争いから脱落する。レッドブルはフェラーリに14ポイント差まで迫っているが、すでにタイトル争いからは脱落済みだ。フェルスタッペンが直近2戦を制しているにもかかわらず、マクラーレンから351ポイント差で、残りの最大得点に5点届かない。マクラーレンがタイトルを決める条件マクラーレンの2台がそろって表彰台に立てば即座に決定する。43点、40点、33点のいずれの獲得も、ライバルに逆転の余地を与えないからだ。実際にはそれより少ない得点でも十分で、わずか13ポイントで数学的にタイトルが決まる。その場合、合計636点となる。残り全戦でメルセデスが完全勝利したとしても並ぶのが精一杯であり、しかもマクラーレンが残り全戦でノーポイントで終わる必要がある。しかし、マクラーレンはここまで17戦中12勝を挙げており、この勝利数によってカウントバックで必ず優勝となる。また、どちらか1台がトップ3に入れば即座に確定する。他車やライバルの結果は関係ない。その13ポイントという最低条件は、2025年シーズンで唯一達成できなかったのが直近のアゼルバイジャンGPだけだ。■ 必要ポイントはわずか13点 ・例:4位(12点)+10位(1点)=合計13点で達成■ どちらか1台が3位以内に入れば即決定 ・ライバルの結果に関係なく確定■ 2台とも表彰台に上がれば確定 ・33点以上の獲得となり、逆転不可能■ 13点以上の獲得で数学的に決定 ・仮にメルセデスが残り全戦完全勝利して同点に並んでも、マクラーレンの「12勝」という勝利数でカウントバック優勝まとめ:「1台が表彰台」または「合計13点以上」でタイトル確定
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