マクラーレンF1チームは、2024年型F1マシン『MCL38』の開発を進めており、『収穫逓減』はまだ見られないと自信を見せている。来月のMCL38の正式発表に向け、マクラーレンのファクトリーでは準備が続けられているが、火曜日の夜、マクラーレンF1チームは2024年のF1世界選手権を戦うマシンのカラーリングを公開した。
マクラーレンは昨年、最後尾に近い位置からレッドブルのメインチャレンジャーとしてシーズンを終えるという見事な復活を遂げており、今シーズンもその快進撃を続けることができるかどうかに関心が集まっている。 マクラーレンのF1チーム代表のアンドレア・ステラは、2024年F1マシンに対するチームの自信のレベルを示すヒントとして、昨シーズンまでに築き上げた勢いが維持されていることを明らかにした。マクラーレンがこの冬に達成した成果についてのフィードバックを求められたステラは「今のところ、収穫逓減は見られない」とAutosportに語った。「当然、実際にマシンを走らせてみなければわからないが、風洞開発やCFD開発に関して言えば、昨年確立した勾配はオーストリアの開発、そしてシンガポールの開発につながった。だから、ローンチシーズン開幕時のマシンの位置もそこになると思っている」ステラのマシン開発に対する見解は、マクラーレンがローンチ仕様のマシンが十分でないと公然と認めた昨年とは隔世の感がある。「空力効率、ダウンフォース、ドラッグに関しては、最終的には数値なので、かなりうまく追跡できる」とステラは付け加えた。「昨年は停滞期があり、開発の面でこの勢いを回復できるようコンセプトの観点から方向性を変える必要があった」「今年は開発トラッカーと勾配においてこの種の停滞を経験していない。そして、昨年のマシンで確立したコンセプトは、現金に換えることができる段階的な利益という点で、さらに多くのものを提供できることがわかった。だから、まったく違うシナリオだ」ステラはまた、マクラーレンがローンチスペックにとどまらず、シーズン序盤のアップグレードで実現されるであろうさらなる利益をすでに引き出していることも示唆している。「水面下ではすでに、シーズン中に比較的早く実現させたいさらなる開発に着手しており、それもかなり興味深いものになりそうだ」とステラは語った。マクラーレンは2024年のカラーリングを公開する最初のチームだが、実車が公開されるのは全チームのなかでも後半の2月14日となる。