マクラーレンF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、2021年F1マシン『MCL35M』では特定の風の状況に敏感だったMCL35の弱点を解決することに焦点を当てて取り組んできたと語る。今年、ルノーからメルセデスのF1エンジンに切り替えるマクラーレンは、パフォーマンス面で前進できると自信を持っている。それでも、昨シーズン末にまだいくつかの弱点が解決されておらず、シャシーが引き継がれる今季もそこが作業の焦点となっている。
昨年のマクラーレンMCL35は低速でのパフォーマンスに少し問題があったが、風に敏感な傾向も弱点だった。「弱点に関しては、低速で少し改善する必要があると思う」とジェームス・キーは説明する。「2019年ほど弱くはなかった。それは特定のタイプの低速コーナーで見られた低速、バランス、一貫性を改善しようとする大きな推進力の1つだった」「それから、いくつかの条件でマシンは我々が望むほどうまく機能なかった。そして、それはいくつかの気象条件またはいくつかのグリップ条件であり、データで確認できていることだ」「実際に我々はそれを理解する必要があるが、一夜の解決できるようなものではない。したがって、そこが我々が実際に目標としていることだ」「その一部を解決できれば、レースごとにより一貫性のあるマシンができると思う」風のマシンへの複雑で変化しやすい影響を把握することは長いプロセスであり、シミュレーションだけで簡単に分析することはできない。しかし、ジェームス・キーは、マクラーレンの技術部門が、今シーズンの改造されたMCL35Mの問題に取り組む方法について基本的に十分に理解していると信じていると語る。「そこは我々にとって少し問題だった。我々はそれを1つに固定したと思う。それは我々が解決する必要があるマシンの特徴にすぎません。「しかし、これらすべてのことに特効薬はない。とにかく取り組んでいく必要がある。しかし、風の方向に応じて、おそらく他チームよりもプラスとマイナスの影響を少し受ける要素がある」「もちろん、すべてのマシンがこれに苦しんでいる。我々のドライバーは、風が強いときに同じように前部がロックする問題を抱えているマシンを目にしたと言っている。すべての人に影響を与えると思う」「しかし、時折、それが間違った方向にあったり、特定のコーナーに特定の方法で影響を与えたりしたとき、それは我々に最悪の影響を及ぼしていた」