マクラーレンは、今週のF1バルセロナ合同テストで本格スタートを切った新しいF1エンジンパートナーのルノーとの作業関係を高く評価している。ホンダとの不遇の3シーズンを終え、マクラーレンは今年からルノーのF1パワーユニットを搭載。昨年、レッドブルが3勝を挙げた実績のあるパワーユニットで2012年以来となる優勝を目指す。
初日にホイールナットのトラブルで、2日目にはエキゾーストの問題によって出遅れたマクラーレンだったが、最終日には新車MCL33で161周を走行。ストフェル・バンドーンが2番手タイムを記録した。ホンダとルノーの運営方法の違いについて質問されたエリック・ブーリエは「比較するのは難しい」とコメント。「もちろん、1つのチームであるとき、ここにもっと多くの人々がいたり、日本に行く人々がいるかもしれない。ルノーは、全てのチームとの話し合いに非常に効率的なシステムを持っている」「いくつかの点では非常に類似している。コース上の人数は非常に似ているし、仕事の仕方という点ではそれほど違いはない。ルノーと全てのカスタマー間での調整はうまくいっており、かなり容易で効率的だ」昨年、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンは、二人で400以上のグリッド降格ペナルティを科せられた。2018年はF1カレンダーが21戦に拡大されるにも関わらず、ドライバーが年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減されるため、信頼性は全チームにとって大きな懸念となる。エリック・ブーリエは、2017年の多くの故障を経験したルノーが、シーズン中のエンジンのサイクルについてベストな方法を検討していることを明らかにした。「我々をもっと良くみせて、より競争手にするものであるならば、我々にとってベストなことをしていくだろう。まだその段階にはいないがね。まずは自分たちの場所を見極め、パフォーマンスを評価し、自分たちのポジションを理解する必要がある」「実際、もっとアグレッシブなモードでエンジンを使って、1つのレースでペナルティを受けた方がいいかもしれない。それも可能性だ。そういったことを検討している」