マクラーレンとホンダは、F1アブダビGPの決勝を前に別れの乾杯をかわし、健闘を称えあった。F1アブダビGPを最後に3年間のマクラーレン・ホンダ時代は幕を閉じる。2018年からマクラーレンはルノー、ホンダはトロ・ロッソと別々の道を歩む。打倒メルセデスを目標に掲げてスタートとしたマクラーレン・ホンダのプロジェクトだが、この3年間は信頼性とパフォーマンス不足に苦しみ続け、優勝はおろか、表彰台にも上がることができなかった。
しかし、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「ホンダは偉大なパートナーであり、素晴らしい人たちだ。我々は本当にうまくやっていた」と Sky Sports F1 にコメント。「信じられないくらい厳しい状況だったが、彼らは我々の友人のままだ。寂しくなるだろう」「何が起こるかわからないし、将来、再び一緒に戦うことになるかもしれない」マクラーレンとルノーとの契約は3年間。一方、ホンダは、ルノーが2018年末でレッドブルへのパワーユニット供給を停止した場合、元チャンピオンチームにパワーユニットを供給する可能性が報じられている。F1アブダビGPで、マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが11番手、ストフェル・バンドーンが13番手からレースをスタートする。「フェルナンドとストフェルは決して諦めず、信じられないくらい懸命に走り、我々のチームは本当に引っ張ってくれた」とザク・ブラウンは付け加えた。フェルナンド・アロンソは、この3年間の苦境を振り返り、今は安堵していると語る。「最終戦に到達して、期待に達することができなかったシーズンでは、ページをめくって、次の目標を目指せるので、ある意味良い気分になるものだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「来シーズンに高い期待と目標を抱いているのは確かだ。僕たちは希望を持っているし、シーズンを終えて、2018年に完全に集中することができるので嬉しいね」