シルバーストン・サーキットで行われたシーズン中の公式テスト最終日は、ストフェル・バンドーンがマクラーレン・ホンダ MP4-31のドライブを担当した。今日の路面コンディションは昨日よりもかなりよく、チームは前日のウェット走行で使わなかった残りのドライタイヤをフル活用することができた。昼食後に大雨が降ったため、プログラムを一時中断したものの、雨雲はすぐに通り過ぎ、ストフェル・バンドーンは実りの多い一日を終えることができた。
テスト最終日は、昨日のフェルナンド・アロンソの走行プランを引き続き実施しながら、空力コリレーション作業をさらに行うとともに、複数のセットアップ変更、パワーユニットの機能性とシステムの確認、ならびにタイヤテストも実施した。午後はドライコンディションでの走行となった。18:00のテスト終了まで、ストフェル・バンドーンはショートランで多数のセットアップやバランス設定をテストするとともに、タイヤとパワーユニットの性能を監視するためのロングランも実施した。本日の走行でも昨日に引き続きトラブルが発生することはなく、ストフェル・バンドーンは合計114周を走行し、1分31秒764のベストタイムをマークした。ストフェル・バンドーン「今日はいい一日でした。午前中は空力関連の作業を多数実施し、その後はかなりの周回を重ねることができました。また、マシンに搭載されている新しい各種システムのテストも実施しました。シーズン中のテストは今日が最終日であり、最終日にはいつも多くの作業があります。今日は空力やセットアップだけでなく、パワーユニット関連の作業も実施しました。今日は雨の影響をそれほど受けることなく、ドライコンディションを最大限に利用することができました。マシンにはポジティブな感触があり、すぐにプッシュすることができました。F1マシンに乗るのは数ヶ月ぶりですが、うれしかったです。イギリスGPで発生したいくつかの問題を解決するために、多数の確認作業を実施しました。今日は時間が経つにつれて風向きが変わり、その影響でマシンのバランスにかなり大きな違いが出たので、少し難しかったです。昨日雨が降ったせいで、今日は幸いタイヤがたくさん残っていました。ですから、セットアップ変更を行う合間にできるだけ多くの周回を重ねることを心がけました。今日は物事が順調に進んでよかったです」デーブ・レディング (マクラーレン・ホンダチームマネージャー)「ストフェルは、昨日フェルナンドが開始した空力コリレーション作業を続けるところから始めました。それが無事終わった後は、パワーユニットとシャシー両方の中期的開発項目にプログラムを切り替えました。今日は時折雨や強風に見舞われながらも、ストフェルはすぐにスピードに乗って、一日を通して安定した走りをしてくれました。この2日間のテストは、全体的にとても満足しています。今後精査するための貴重なデータを大量に入手することができました。エンジニアはこのデータをもとにMP4-31の今後の開発を行います」中村聡 (ホンダ R&Dチーフエンジニア)「昨日に続き、順調に走行することができ、予定通りのメニューをこなすことができました。新しい吸気系での信頼性および機能面で確認がさらに進み、ハンガリーGPに向けてのいいデータが取れたとともに課題も明確になりました。レースに向けて、さくらおよびミルトンキーンズと連携を取りながらダイナモテストを加速させたいと思います。この2日間、両ドライバーが精力的に走行してくれ、いいフィードバックをしてくれたことに感謝します。チームのメンバーも連戦後のタイトスケジュールの中、非常に頑張ってくれました」
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