マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、ホンダ製パワーユニットに適応する中で、マクラーレンが真のポテンシャルを発揮するのはヨーロッパラウンドが始まるまで待たなければならないかもしれないと語った。 マクラーレンとホンダが再タッグを組んで挑む2015年。プレシーズンテストではトラブルが多発し、最終テストの最終日を残して周回数は349周しか記録できていない。
初回のヘレステストに続き、バルセロナでも問題を抱えており、マクラーレンはパワーユニットに制限をかけた状態でテストを実施している。今年のヨーロッパラウンドは5月10日(日)のF1スペインGPで幕を開けるが、エリック・ブーリエは今の問題がその頃まで続く可能性を考慮しているようだ。「自分たちが望んでいたほど準備を整えられていない。ただ、もちろんベストを尽くす。大半の問題はカバーしており、多くのシステムも確認している。全てがデザインした通りに予定した通りに機能しているのはポジティブなことだ」「今も信頼性に不安があることは確かであり、正直なところ、これがどのくらい続くのかはわからない」 「今はいくつかのプランがある。いずれも両方の組織が協力して大幅に改良したものだ。数レースはかかると思うが、少なくともヨーロッパまでにはもっと競争力を高められているはずだ」 V6ターボエンジンでの経験が1年多いメルセデス、ルノー、フェラーリのパワーユニットを積むチームは比較的トラブルを抱えることが少なく、その事実がマクラーレンをさらに窮地に追いやっている。それでも、エリック・ブーリエは、マクラーレンが最初からこののような状況になることはわかっていたと明かし、冬に向けて気を引き締め直したと説明した。 「毎日100周をカバーできるとは思っていなかった。忘れがちだが、昨年は多くのチームが同じ状況にあったはずだ。できるだけ早く勝ちたいと思っているので、今は野心的になる必要がある」 「思っていたほど多くの距離を走れていないのは確かだ。開発やマシンパフォーマンスに影響するのも間違いない。だが、必ず、巻き返す。あえて言うなら、ただの遅れだ。ネガティブになったり失望したりすることではない」
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