マクラーレンのロン・デニスは、契約したはずの従業員を奪われた格好となったレッドブルに対するプレッシャーを継続している。 マクラーレンは、レッドブルからダン・ファローズを引き抜きを試み、3月の勤務開始を予定して昨年9月に契約を締結していた。しかし、レッドブルは今月初めにダン・ファローズが空力責任者に昇格するというプレスリリースを発行。他チームと契約があったことについては触れられていなかった。
マクラーレンはこれにすぐさま反応。ロン・デニスはこの一件を高等裁判所に持ち込む意向を示している。 ロン・デニスは「彼はすでに我々の雇用のオファーを受け入れ、それを認める契約に調印していた。そのような形で心を変える合法的な権利を持ち合わせていない」と主張。ロン・デニスによると、ダン・ファローズは、電話やテキスト、メールなどの連絡に一切応じなかったという。法廷での争いについて問われたレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「ロンは私に電話してくれた方がよかったのではないか」と述べた。これを発言を受けたロン・デニスは、クリスチャン・ホーナーの態度を“やや意味深い”と表現し、次のように述べた。「我々は、2週間以上前にクリスチャン・ホーナーに対してダン・ファローズの所在を問うメールを公式に送信している。つまり、彼が“なぜロンは電話をくれなかったのだ?”というのはちょっと意味深いのではないかと思う」 「ポイントは、ダン・ファローズが法的に拘束力のある契約をマクラーレンと交わしていたということだ。レッドブルはそれを無視し、レッドブルに戻るよう彼を説得することを選んだ」また、ロン・デニスは「このスポーツには厳守しなければならない様々なテクニカルレギュレーションがあるが、人生においても規則はある。それは法律と呼ばれ、守らなければならない。我々は適切かつ専門的な方法で契約したにもかかわらず、その契約が軽視され、無視されたことに満足していない」と Sky Sports F1 に述べた。今週伝えられた報道によれば、チームを追われた元チーム代表のマーティン・ウィットマーシュが契約をまとめたことが示唆されており、クリスチャン・ホーナーは、ダン・ファローズがすでにマクラーレンに在籍していない人々と契約をかわしたと述べた。「その人が望まないところで働くことを強制することはできない。彼はダン・ファローズについて言っているのだと思うが、彼はもはやマクラーレンにいない人と契約の調印を行っていた。ロンがしたことではない。彼にとっては過去のことだ」 しかし、誰と契約を交わしたのであれ、法的に拘束力のあるものである。ダン・ファローズがマーティン・ウィットマーシュとの契約に調印していたのかと質問されたロン・デニスは「いいや、まったくそのようなことはない」とコメント。「実際、マーティンがサインしたものではない。うちのマネジャーの一人だった。結局のところ契約は契約だ。私がとりわけ不快に思うのは、自分の考えを変えず、他の人に考えを変えるよう説得し、契約違反を犯していることだ」「間違っているし、生きていく上で正しい道ではない。無視したり、何かしたりすることはできない。あらゆる法律と同じで、誰にでも真実を見いだすメカニズムがある」 「連絡しようとすべきなのはクリスチャンの方だ。我々は彼らが契約のあることを知っていたことを確かめるためにあらゆることをやった。メッセージを送ったが、彼らは無視した。我々全員が勝つためにここにいる。ただ、勝つ方法というものがある。それがグランプリであろうと、人々が関わったりプロセスを含んだりするかどうかに関わらず、私はマクラーレンのやり方で勝ちたい」 「私のドアは開けてあるし、私は年中無休のタイプだ。そうやって仕事を成し遂げている。彼は私の携帯番号を知っているし、いつ電話してきてくれて構わない」関連:マクラーレン、ダン・ファローズの移籍問題でレッドブルを提訴へ
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