ウィリアムズのフェリペ・マッサは、2017年シーズン限りでF1から引退することを発表した。フェリペ・マッサは、昨年に一度F1引退を発表している。だが、バルテリ・ボッタスがメルセデスに移籍したことで、ウィリアムズから説得されて引退を撤回し、1年限りの契約を結んで復帰。しかし、ウィリアムズは2018年のドライバーとして、フェリペ・マッサだけではなく複数のドライバーを検討していた。
11月4日(土)、フェリペ・マッサは自身の母国グランプリとなるブラジルGPを前に2度目のF1引退を発表した。「誰もが知っているように、去年F1引退を発表した後、僕はウィリアムズから連絡があり、彼らを助けるために今シーズンに復帰することに合意した」とフェリペ・マッサはコメント。「僕はチームとの素晴らしい4年間を楽しんできた。でも、F1での僕のキャリアはついに今シーズンで終わりを迎えることになる」「この場を借りて、改めて僕をサポートしてくれた全員、妻、父、僕の家族、マネージャーのニコラス、そして、すべての友人、同僚、スポンサーに感謝したい」「また、何年にもわたって信じられないくらいサポーティブで情熱的だったファンのみんなに心から感謝している」「本当に多くの素晴らしい思い出とともに、ブラジルとアブダビの最後の2レースに備えている。感情的にはなるだろうけど、僕は元気よく終えて、僕のキャリアの新しいチャプターに準備していくことを楽しみにしている」ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは「過去4年間にわたり、フェリペがチームのためにしてくれた全てのことに感謝したいと思います。彼と一緒に働くことは大きな喜びでした」とコメント。「バルテリがメルセデスに移籍した後、彼がF1引退を1年延期してくれたことには特に感謝しています。それは我々がともに過ごした時間で築き上げた関係の深さを示しています。昨年の終わりに本当に感動的に送り出された後、復帰するという決断は彼にとって簡単なものではなかったことはわかっています。フランクとチームの全員を代表し、フェリペの今後の活躍を心から祈っています」ブラジル出身のフェリペ・マッサ(36歳)は、2002年にザウバーでF1デビュー。2003年にフェラーリでテストドライバーを務めた後、2004年にザウバーでF1復帰。2006年にはミハエル・シューマッハのチームメイトとしてフェラーリに移籍。8シーズンを過ごした後、2014年にウィリアムズに加入し、2014年と2015年のコンストラクターズ選手権3位、2016年の5位に貢献した。今年もウィリアムズはコンストラクターズ選手権5位につけている。これまでのF1キャリアで267戦に出走し、11勝、41回の表彰台、16回のポールポジションを獲得している。ウィリアムズは、2018年のドライバーを誰が務めるかについてはまだ発表していない。ランス・ストロールは2018年も残留するとされており、フェリペ・マッサの後任には、ロバート・クビサ、ポール・ディ・レスタ、パスカル・ウェーレイン、ダニール・クビアトの名前が挙げられている。