フェリペ・マッサが、F1日本GPへの意気込み、鈴鹿サーキットの印象、そして前戦シンガポールGPでのルイス・ハミルトンの一件について語った。フェリペ・マッサ (フェラーリ)先週も言ったけど、シンガポールGPはすでに過去のニュースだし、決してポジティブではなかった週末についてこれ以上話す理由はない。日本での次の週末に集中した方がいいし、うまくスタートを切って、不愉快なサプライズなく終えたいね。
ページをめくる前に、あと1つだけ言わせて欲しい。僕のレースエンジニアがレース中に言ったフレーズがちょっとした騒乱になっていると聞いた。ロブが何て言ったか思い出せない事実は別として、今トラブルを巻き起こして、続いて起こったハミルトンとの接触にそれを関連付けようとすることには何の意味もないと思う。それらは2つの別々の瞬間だし、互いには無関係だ。2人のドライバー間だけが正しいし、ルイスと僕がこれを片づけて、この話題を終わらせることができると確信している。トラック上で起こったことは、トラック上に残しておくべきだ。鈴鹿は本当に好きなトラックだし、楽しさという点ではスパに似ている。とてもチャレンジングな高速コーナーがたくさんあるし、正しくできれば楽しいというのが主な理由だ。本当にミックスされている。ミドルセクションには低速コーナーもあるし、1コーナー後のS字はマシンを非常に素早く方向転換する必要があるし、多くのタイムを稼げるか、失う可能性がある。セクター2は低速のヘアピンがあって、そのあとには非常に面白いスプーンがある。みんなが130Rについて話すけど、正直なところ、安全的な理由で変更になってからはスパのオー・ルージュのようになってしまった。今のF1カーではほぼ真っすぐだからね。鈴鹿での2006年は僕にとってとても良い1年だった。予選でポールポジションを獲得して、2位でフィニッシュした。来るべき週末もそうなれば素晴らしいだろうけど、僕たちはいつも手強い相手に直面するという事実について現実的でなければならない。フェラーリのチャンスに関しては、実際にトラックに出てみるまで様子をみなければならない。今シーズン、僕たちは競争力があると思っていあかったトラックで強いときもあったし、その反対もあった。金曜フリープラクティスの終わりまでには日本の状態についての見解を得ていくことができるだろう。シーズンのこの時点で空力や他の開発物に関するアップデートはあまり多くはないけど、1位を争えることを期待している。全てのドライバーが鈴鹿を気に言っているけど、オーバーテイクが難しいのでフラストレーションの溜まるレースもしばしばあった。でも、今年はDRSやKERS、ピレリタイヤの影響もあるので、状況は変わってくると思う。2つのDRSゾーンを設置するという計画が大きな助けになってくれると期待している。日本に行くことには満足している。何人かのMotoGPライダーが福島原子力発電所により近いサーキットで開催される彼らの日本GPをボイコットしたがっていたと聞いたけど、僕たちは鈴鹿は完全に異なる地域だと考える必要がある。行くこと対して懸念はないし、僕たちのスポーツの良さを本当にわかってくれている国でF1がショーを開催することは良いことだと思う。いつも日本とトラックにいることが大好きだし、自分の仕事をするつもりだけど、みんなが笑顔で楽しんでくれることを願っている。日本のファンは世界で最高のファンのひとつだ。トラックアクションのない木曜日、例え雨が降っていても彼らはプットレーンを見るためにグランドスタンドに座っている。彼らのスポーツに対する愛を感じることができるし、彼らと一緒にそこにいることを楽しみにしている。1年のこの時期、僕は12月にブラジルのフロイアーノポリスで開催するイベントについて考え始める。今年も多くのF1ドライバーが参加登録してくれたのは素晴らしいことだ。主催の大部分は、僕の父親と兄弟、仲間によって行われる。でも、僕も関与しているし、みんなを招待している。楽しくなってきたし、とても大きなイベントになってきた。毎年成長しているんだ。なぜF1ドライバーがシーズン後の最初の週末をカートで走ることに費やしたいか? 小さなトラックで走れば、比較的スピードはとても高いし、F1と共通する部分が多い。それに同じ真新しいシャシーとエンジンなので、全てのドライバーが完全に同じ装備でレースをするチャンスでもある。初レースやレース中でさえ、エンジンを得るためにくじを引くんだ。金曜日にベオグラードで僕たちの主要スポンサーであるフィリップ モリスのイベントに参加したあと、月曜日に日本へと発って、東京で数日間過ごした。いつも訪れるための素晴らしい場所がある。そのあと木曜日の早朝に良い結果でシーズンを終える残り5つのチャンスの最初である鈴鹿に行く。フェラーリ F1ニュース No.20関連:F1-Gate.com YouTubeチャンネル