マクラーレンのランド・ノリスは、2025年シーズン終盤のタイトル争いが激化する中で「マックス・フェルスタッペンには何もできない」と語り、チームに対して警戒を促した。現在ノリスは残り4戦・116ポイントを残してドライバーズ選手権の首位に立っており、チームメイトのオスカー・ピアストリに1ポイント差でリードしている。しかし、直近5戦でフェルスタッペンとの差を70ポイントから36ポイントにまで縮められており、経験豊富な reigning champion が再び勢いを取り戻している形だ。
メキシコGPでの勝利後、ノリスはメディア(RacingNews365を含む)にこう語った。「30何ポイントあった差が今の状態になるまでの道のりは簡単じゃなかった。相手は信じられないようなドライバーなんだからね。僕はいい仕事をしていると思うけど、もう1人のドライバー(フェルスタッペン)はレースで勝ち続けてもっと追い上げてきている。でも、彼については僕らにできることは何もない」「彼はシーズンを通して速かったし、ポールポジションもたくさん取っていた。彼ら(レッドブル)がクルマの状態を少し改善しただけで、マックスは本来の力を発揮して、結果的に追い上げてきているのは驚きじゃない」「でも同時に、僕がやることは何も変わらない。毎週末レースで勝つことを目指す。それが僕のアプローチで、しばらく前からずっとそうしているし、これからも続けるつもりだ」マクラーレン内部の緊張:ピアストリとの1ポイント差ノリスはタイトル争いの主導権を握りつつあるが、ピアストリとの差はわずか1ポイント。チーム内の力関係も微妙に変化している。マクラーレンはレースごとに戦略面での微調整を迫られており、2人のドライバーをどう公平に扱うかが今後の焦点となる。フェルスタッペンが復調を見せる一方、ノリスは「マックスは自分たちの手の届かない領域にいる」と現実を冷静に受け止めている。それでも、「毎戦で勝ちを狙う」という強気の姿勢は崩していない。追い上げるフェルスタッペンと試されるノリスの冷静さマクラーレン勢がタイトル争いをリードしているものの、フェルスタッペンは残り4戦で36ポイント差。過去に同様の逆転劇を演じてきた経験を持つ彼の存在は、ノリスにとって最大の脅威となる。ノリスの発言には、フェルスタッペンの勢いを認めつつも動揺を抑えようとする冷静さが見える。シーズン終盤の心理戦において、マクラーレンがチームとして統一感を保てるかどうかが、2025年タイトルの行方を左右しそうだ。
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