ランド・ノリスは、2023年F1第20戦メキシコGPの決勝を5位でフィニッシュ。驚異的なスタイルで残念な予選を埋め合わせ、一連の猛烈なオーバーテイク披露した。19番グリッドからスタート時に大胆にもソフトタイヤを選択したノリスは、それを上手に活用して順位を上げていった。しかし、彼のレースは、ハードコンパウンドで早めのピットストップを行った後に決定され、MCL60から驚異的なペースを引き出してトップ10まで上り詰めた。
だが、リスタート時にミディアムコンパウンドに履き替えたノリスは、14番手まで順位を下げた。リプレイを見ると、ノリスがラインアウトでホイールスピンを喫していたことがわかる。しかしそこからは止まらず、何台ものマシンをオーバーテイクして5位でチェッカーを受けた。ノリスは、メキシコGPでの5位獲得について「これまでで最高のスティントのひとつ」と語った。「非常に大きなクラッシュを引き起こす可能性を避けなければならなかったし、トラブルを避けて序盤で4、5ポジションを犠牲にした」と彼はリスタートでの苦悩について語った。「その後、快適になってリズムが良くなり、タイヤがいい状態になってプッシュできるようになって、14番手から5番手まで、おそらくこれまでで最高のスティントができた。ペースは素晴らしくて、とても楽しかったし、いいオーバーテイクもあったし、ハードなレースもできた。とても楽しかった」ノリスが見せた最高の技のひとつは、元チームメイトのダニエル・リカルドに対するものだった。ノリスはターン4のアウト側を強引に回り込み、2台はサイド・バイ・サイドになり、思い切り遅めのブレーキングを行った。リカルドはハードに、しかしフェアに攻め、ノリスはコースアウトしないようリカルドを信頼していた。ノリスのそのペースは素晴らしいものだったので、もし彼が上位でスタートしていたら、誰もが彼に何ができただろうかと疑問に思った。そして彼自身がそれについて明らかに考えていた。「表彰台でフィニッシュできただろう」とノリウは語った。「昨日も言ったけど、『shoulda woulda coulda』だった。それを受け入れて、物事をまとめる必要があることは分かっていた。ジグソーパズルの最後のいくつかのピースを組み立てるだけで、そうすれば私は非常に自信を持つことができる」ノリスにとって初勝利を待ち望む日々が続く一方で、こうしたパフォーマンスから引き出される自信はますます大きくなっている。すべてをひとつにまとめ、完璧な週末を迎えることができれば、ノリスは侮れない存在になることは間違いない。ランド・ノリス「とてもいいレースだった。最初から最後までペースが良かった。さまざまな戦略が完璧に機能した。レースペース、オーバーテイク、レースマネジメントの面で、おそらく最高の日曜日のひとつだ。昨日から前進し、それを最大限に活かすことができた。チームにも今日の走りにもとても満足している」
全文を読む