メルセデス・ベンツは、今週ロバート・クビサをDTMカーに乗せるが、モータースポーツ責任者に就任したトト・ヴォルフは、ロバート・クビサはまだ身体的にF1カーをテストできる状態にはないと述べた。ロバート・クビサはすでにラリーでレース復帰しており、2013年はフォードもしくはシトロエンからヨーロッパ・ラリー選手権に参戦するとみられている。
だが、ロバート・クビサは依然としてサーキットでのレースに関心を示しており、25日にバレンシアでメルセデスのDTMマシンをテストする予定となっている。今回のテストは、メルセデスF1マシンに乗る前触れになるのかという質問に対し、トト・ヴォルフは、ロバート・クビサのリハビリにはまだ時間がかかると答えた。「ダウンフォースのある本格的なレーシングマカーで彼がうまくやったとしても、肘と腕のせいでまだ身体的にモノコックのシャシーをドライビングするのは制限があると思う」「ロバートが将来F1マシンで活躍するのを見てみたいと思うが、現段階では間違いなく時期尚早だ」トト・ヴォルフは、DTMテストは予備的なものだと強調した。「我々はみんなロバートが好きだ。彼は非常に特別だ。メルセデス・ベンツとしては、彼に本格的なレーシングカーで本格的なテストをするチャンスを与え、彼がどのように走り、どのように感じるのかを見てみたい」「彼はまだ100%回復していない。ダウンフォースのあるマシンで走るのは今回が初めてなので、そこから始めなくてはならないと思う」