F1韓国GPでチェッカーフラッグの担当者についてひと騒動があった。当初、韓国の組織員会は、チェッカーフラッグの担当に韓国で人気のK-POPガールズグループの『SISTAR』を選出していた。しかし、F1主催者のフォーミュラワン・マネジメント側は「SISTARは世界的なスターとは言えない」と異論を唱えた。
組織委員会は、チェ・ヨンソク大会委員長への変更を検討したが、大会委員長の職級が中間管理職に相当することなどを考慮し、FOMと協議をした上で組織委員長であるパク・チュンヨン全羅南道知事がチェッカーフラッグを振ることを最終的に決定した。チェッカーフラッグは、タイトルスポンサーの最高責任者や大会が開催される国の首相などが担当するのが慣例となっている。2011年にはグローバルパートナー企業として参加したLG電子のマーケティング最高責任者、2012年には「江南スタイル」で世界的ヒットを記録した歌手PSYが担当した。組織委員会関係者は「昨年は(世界的ヒットを出した)歌手PSYがチェッカーフラッガーだったことを考え、F1でスペシャルライブをすることになっていた新韓流スターSISTARを検討したが、競技規定に合わなかったため組織委員長に変更した」と述べた。FOMが、組織委員会の決定に反対の意見を示したのは、双方の対立が背景にあるためとの見方がある。組織委員会は赤字の改善のため、開催権料の引き下げを求め、FOMと激しい交渉を続けている。FOMは、決勝レースの開幕イベントとして行われる韓国空軍の特殊飛行チーム「ブラック・イーグルス」のショー飛行について、墜落など万一の場合に備え、保険料として8000万ウォン(約700万円)を要求したという。このため組織委員会は会場から3キロ離れた上空で飛行を行うことに決定した。SISTAR