小林可夢偉は、FIA 世界耐久選手権(WEC)の開幕戦スパ6時間レースで表彰台セレモニーに参加しなかったことで1500ユーロ(約20万円)の罰金を科せられた。小林可夢偉が走らせたトヨタ・TS050 HYBRIDの7号車は、予選で最速タイムを記録したものの、予選時のミスにより1周遅れでのスタートを課せられたにもかかわらず、最終的には優勝した8号車に1.444秒差の2位でフィニッシュ。トヨタは開幕戦での1-2フィニッシュを果たした。
しかし、表彰式セレモニーの場に小林可夢偉の姿はなかった。FIA 世界耐久選手権の競技規約では、上位3位のドライバーは表彰台セレモニーの参加が義務づけられている。表彰式、トロフィーおよびカップ表彰式セレモニーへの出席は、LMP1プライベートエントラントを含み総合順位および各カテゴリーで上位3位に入ったクルーに義務付けられる。競技参加者とドライバーは、表彰式セレモニーに関連して与えられる指示に従うことを約束する。違反の場合は、競技審査委員会の裁量による罰則を受けることになる。FIAは“表彰台に出席しないことはオーガナイザーにとって失礼にあたる”とし、小林可夢偉には1500ユーロ(約20万円)の罰金と2ポイントのペナルティポイントを科した。小林可夢偉は「レースエンジニアと問題についって議論していたため、時間通りに到着できず、待合室に着いたときには表彰式はすでに始まって、日本の国家が流れていた」と説明。また、TOYOTA GAZOO Racingの広報担当は「可夢偉は数分後に表彰台に到着した。我々のガレージはピットレーンまで2分ほどかかる。表彰式はすでに始まっており、参加は許可されなかった」と述べた。C H A M P A G N E congrats to @Toyota_Hybrid #8 for their strong win in Super Season Opener! @alo_oficial @Sebastien_buemi @kazuki_info #WEC #6hSpa pic.twitter.com/b08q9VYtTN— WEC (@FIAWEC) 2018年5月5日レースの内容について小林可夢偉は「上位争いに復帰するのには本当に苦労しました。予選後の裁定の後、ここまで戻るまでに、全員が本当に頑張ったと思います」とコメント。「今日の僕たちのTS050 HYBRIDはとても速かったですし、それはル・マン24時間レースへ向けては、良い仕上がりにつながると思います。もちろん勝ちたかったので2位という結果は残念ですが、チームに取っては良いスタートになりました。明日からル・マンへ向けた準備が始まります」
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