小林可夢偉は、スーパーフォーミュラ 第3戦 富士の決勝レースを10位で終えた。6番グリッドからスタートした小林可夢偉は、コースのイン側を進み、上位陣に混乱が発生するなか3位へと順位を上げる。序盤のセーフティカー走行が終わった後、7番手以降には早い段階でピットインを敢行するマシンも多くみられたが、トップ6にはその動きが見られず、レースは中盤へ。
20周終了時に小林可夢偉が口火を切るかたちでトップ6では最初にピットイン、ここから上位のピット戦線が動いていく。そして30周終了段階で、小林可夢偉の順位は5位。前半トップ6同士の順位関係は各車の給油&タイヤ交換を経ても動かなかったが、まだピットしていない38号車が暫定首位、そしてレース序盤にタイヤ無交換のピットインをしていた2号車が小林可夢偉の前にいるかたちで、2つポジションが落ちていた。フレッシュなタイヤの小林可夢偉が2号車に対しチャージすることが予想された局面だが、ペースが上がらず、逆に後続車への防戦にまわる意外な展開に。巧みなディフェンス技術で場内を沸かせもしたが、最終的に小林可夢偉は10位でのゴールとなった。小林可夢偉「スタートのダッシュ自体は良かったんでしょうね。今日に関しては、ピットインして2セット目のタイヤに履きかえた後、上がるはずのペースが反対に下がってしまったこと、あれがすべてでした。原因はまだ分かりませんが、リズムもわるくなり、後続車とのバトルでフラットスポットをつくることにもつながったりと、厳しさが増していく展開になってしまいました。ただ、今回は実質初めての富士で予選日が雨になるなど、あれだけバタバタしたなかでもレース前半はそこそこのレースができていたわけなので、そこは自信にかえて、天候的にも今回よりは安定するであろう次のもてぎ戦に挑もうと思います」