3月23日(土)、米国テキサス州オースティン にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカでNASCARカップ・シリーズ第9戦の予選が行われ、23XIレーシングから参戦しているTOYOTA GAZOO Racingのドライバー兼WECチーム代表である小林可夢偉は、自身2度目となるNASCARカップ・シリーズの予選を25番手で終えた。 この日のサーキット・オブ・ジ・アメリカは朝から曇り空。小林可夢偉はちょうど陽が登りはじめた午前7時からチームとともにトラックウォークに参加。コースを1周して下見し、フリー走行と予選に備えた。
39台が参加するNASCARカップ・シリーズは、フリー走行と予選をA組とB組に分けて実施しており、今回小林可夢偉はB組に振り分けられた。フリー走行は午前9時から10時30分の間に、A組・B組それぞれ2回ずつの走行枠が設けられ、小林可夢偉はまず、フリー走行1回目を午前9時24分にコースイン。事前にチームでシミュレーター走行をしてきたとはいえ、昨年8月以来のNASCAR実車走行ながら、計測3周目でグループ5番手となる2分11秒505をマーク。その後、フリー走行2回目のセッションでは、2分10秒567までタイムを伸ばしフリー走行を終えた。フリー走行を終えてすぐに迎えた予選、A組の予選を挟み、午前11時から15分間のB組の予選が始まると、小林可夢偉は1回目のアタックで2分10秒832を記録。2回目のアタックでは2分10秒513でベストタイムを更新し、最終的に予選を25番手で終えた。明日の決勝レースは、13列目25番手からスタートする。68周の決勝レースは3月24日(日)午後2時30分(日本時間3月25日(月)午前4時30分)にスタートが切られます。小林可夢偉「このコースはF1やWECで実際に走ったことがありますが、2度目のNASCARとなる今回のレースに向けて、さらにシミュレーターでもしっかり走り込んで準備をしてきました。フリー走行は総合8番手でしたが、昨年の8月以来、久しぶりにこのクルマに乗ったわりにはすぐに対応できたなと思いましたし、ポジティブな気持ちで予選に入れました。でも、その予選では新品タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず25番手に沈んでしまいました。ただ、練習走行から非常にレースペースの安定したタイムを刻めていますし、僕自身すごく悔しい予選結果にはなりましたが、レースではしっかり巻き返せると思っています。少しでもNASCARの魅力を日本の皆さんに伝えられるよう頑張りたいと思いますので、ぜひ皆さん応援よろしくお願いします。今回の2度目の参戦で、改めてNASCARのレベルの高さを感じています。独特のレースフォーマットの中、この独特なクルマを短期間で走らせるというのは、自分にとって本当に新しいチャレンジです。ですが、昨年経験したことを活かして、自分自身の成長を感じることができていますし、これを何とか結果という形で出せるように、明日のレースではできるだけたくさんポジションを上げてゴールできるように頑張ります」