ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1カタールGPへの意気込みを語った。今季最後の3連戦の締めくくりは、F1初開催のカタールGP。ロサイル・インターナショナル・サーキットは2004年に完成し、長らくMotoGPの開催地として名を馳せてきた。
約1㎞のメインストレートから、中高速コーナーをタイトな低速コーナーでつなぐレイアウトで、砂漠の中に位置するため、コース上へ舞ってくる砂によるグリップ低下などの要素も考慮しなければならない。どのチームにとっても初めての経験となるため、事前のシミュレーションはもちろん、フリー走行で収集したデータをもとに、素早く適応していくことも重要となる。「我々にとっては厳しい結果になったブラジルでのレースでしたが、今週は気持ちを新たに3連戦の最終戦となるカタールの地に入り、準備を始めています」と田辺豊治。「F1にとって初開催となるカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットは、砂漠の中に位置し、多くの中・高速コーナーが配されていること、ホームストレートが1kmを超えることなどが特徴となります。また、夕暮れ時に行われるトワイライトレースになるところも今回の見どころの一つです」「ここまで、初走行のサーキットでのレースに備えて、PU・車体ともに入念なシミュレーションを行い、セッティングを進めてきました。実際の走行から得られたデータをより早く解析して最適化を進めることが肝要ですので、エンジニア、メカニックともに忙しい週末になります」「残り3戦、悔いの残ることのないように全力を尽くしていきます」