ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1オランダGPの予選を振り返った。F1オランダGPの予選がザントフォールト・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペンが今季7度目のポールポジションを獲得。ピエール・ガスリーは自己最高タイの4番手に入った。フェルスタッペンにとっては通算10回目、ホンダF1にとっては87回目のポールポジションとなった。
「今日は、初の母国GPでの予選となったレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が見事にポールポジションを獲得。ホームの大観衆を前に、圧巻のパフォーマンスを見せてくれました」と田辺豊治はコメント。「また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手も、自身最高位タイとなる 2列目4番グリッド獲得と、素晴らしい結果になりました。チームメートの角田選手はセッションごとにペースを上げていきましたが、Q2最後のアタック中に赤旗中断となり、タイムを更新しないままにQ2敗退が決まってしまったことを、残念に思っています」「また、ペレス選手についてもQ1の2回目のアタックがタイムアウトによりスタートできず、Q1敗退で16番手と、事前に望んでいたような結果にはなりませんでした」「このサーキットでのオーバーテイクは難しいため、明日のレースではいいスタートを切ることがとても大切になります。また、今日のような赤旗やセーフティカーの可能性も大いにあり得ますので、あらゆる状況を視野に入れ、チームと一緒に万全の準備を進めます」「レースウイーク開始以降、ザントフォールト・サーキットの周りには多くのフェルスタッペン選手のファンが集まっています。オレンジに染まったスタンドからは大声援が送られ、私たちホンダのメンバーにとっては、まるでホームの鈴鹿にいるような感覚にもなります。その声に応えるためにも、明日はいい結果を得られればと思っています」