ジル・ド・フェランが、インディカーチームを設立し、2010年からインディカーに参戦することを発表した。ドライバー候補には佐藤琢磨の名が挙がっている。現在41歳のジル・ド・フェランは、2005年から2007年までB・A・Rホンダのスポーティングディレクターを務めた経験がある。今シーズンは、自身でド・フェラン・モータースポーツを立ち上げ、アメリカン・ル・マン・シリーズにアキュラ・ARX-01bでレース復帰していた。
以前からジル・ド・フェランが、チームをALMSからインディカーへ転向させる噂があったが、ALMSのプログラムは継続し、新たにインディカーに2台のマシンを走らせる意向を発表。またド・フェランは、チーム運営に集中するために現役を引退することを発表した。「2009年末で再びドライバーとして引退するつもりだ。私の人生、そして私のキャリアは常に挑戦だったし、チーム設立により集中できる。運転するよりチームの方が重要だというのが現実だ」ジル・ド・フェランは、2000年と2001年にCARTでタイトルを獲得。2003年にはインディ500で優勝を果たしている。「私にとって、インディカー・シリーズに拡大することは自然なことだ。よくわかっているスポーツであり、多くの人々を知っている」ドライバー候補には、インディ転向が囁かれている佐藤琢磨、現インディカーチャンピオンのスコット・ディクソン、現ド・フェラン・モータースポーツのドライバーで元チャンプカーで活躍したサイモン・ペジノの名が挙がっている。