ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、F1オーストラリアGPで信頼性の仕事が成果を挙げたことには安心したが、まだパフォーマンスが懸念事項だと述べた。プレシーズンテストでは、ホンダは競争力にないパワーユニットに苦しんだが、それ以上の懸念は信頼性不足によってマイレージを稼げないことにあった。
マクラーレン・ホンダはバルセロナテストで11周以上連続して走れていなかったが、F1オーストラリアGPではホンダが問題をフィックスさせたことで、フェルナンド・アロンソは、サスペンショントラブルでリタイアするまでレースの大半で10位を走行することができた。開幕戦での前進は励みになったかと質問された長谷川祐介は「励みになったとは言い難いですが、実際のところ、パワーユニットに問題が発生することなく、レースをフィニッシュできるところでした。ですが、チームとしてレースを完走することができず、ポイントは獲得できませんでした。それは非常に不運でした」と RACER にコメント。レース週末の前はナーバスになっていたと認める長谷川祐介だが「その点では予想よりもずっと良かったですし、大きな問題なくイベントを終えられたことにはとても安心しています」と付け加えた。テスト以降の信頼性へのハードワークが成果を挙げた事実は“非常に励みになった”が、“この活動では結果が非常に重要”であることを承知しているのでその安心は加減されたと長谷川祐介は述べた。ホンダがバルセロナ以降に実施した作業について質問された長谷川祐介は、テスト中に発生した問題で対処できなかったものは一つもなかったと述べた。「全ての問題のために対策を施さなければなりませんでした。もちろん、その後にサーキット走行でチェックするチャンスはなかったので、オーストラリアまでそれについて完全には確信できていませんでした。ですが、まったく再発しませんでした。それが我々が行ったことです」