ホンダは、フェラーリやメルセデスへの追い上げを可能にするために、F1エンジンレギュレーションを緩和してほしいと感じている。 マクラーレンのエンジンサプライヤーとしてF1に復帰したホンダだったが、その道のりは計画通りとはいかず、ホンダのV6パワーユニットはライバルと比較してパワー面で劣っている。
ホンダは、現在のレギュレーション導入から1年遅れて参戦しており、開発時間が周囲より少なかったことから、タイトなパッケージングのV6ターボと対をなすERSシステムの製造に苦戦している。 コストを抑えるため、エンジンメーカーは、FIAのトークンシステムで許される範囲内でしかパフォーマンスアップグレードを行うことはできない。ホンダはまだ今年のトークンすべてを使い切っていないが、F1プロジェクト総責任者の新井康久は、現在のレギュレーションではマニュファクチャラーが他者に追いつくためには制限が多すぎると述べた。 「現在のレギュレーションはエンジンマニュファクチャラーにとってあまりにも制限が厳しいと思います」と新井康久はコメント。「我々ホンダは、新たなフェーズにおり、1年遅れています。非常に難しいです。ですから、個人的にはレギュレーションがもっと緩和されることを望んでいます。そうすればキャッチアップにとても役立つでしょう」 現在、ホンダはマクラーレンと独占契約を結んでいるが、チームのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、将来的なカスタマーチームへの供給にオープンな考えを示している。 「エンジンマニュファクチャラーがF1に参戦する際の現在の取り決めでは、他のチームに供給する可能性が残されている。どこかの段階でマーケットの均衡を取り戻さねばならない」とエリック・ブーリエは述べた。「エンジンが凍結されたV8時代のパフォーマンスがほぼ均等だった頃は、商業的契約が主体であったため、もう少し割合が公平だった。現在、グリッド上の2強エンジンはメルセデスとフェラーリだ。大半のチームがそれを欲しがるのは驚きではない」 「別のチームへの供給はすでに話し合った話題であり、これからもホンダとは議論を続けていく。我々のパートナーシップの適切な時期に、他のチームへの供給準備は整うだろう」
全文を読む